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報道資料

平成22年10月22日
総務省
全国過疎地域自立促進連盟

平成22年度過疎地域自立活性化優良事例表彰団体の決定

 総務省及び全国過疎地域自立促進連盟は、平成22年度の過疎地域自立活性化優良事例として、総務大臣賞4団体及び全国過疎地域自立促進連盟会長賞2団体を下記のとおり決定しました。
 なお、表彰式については、来る11月18日(木)午後1時30分より、東京都千代田区で行われる「全国過疎問題シンポジウム2010inとうきょう(全体会)」において執り行います。

1【過疎地域自立活性化優良事例表彰】

 本表彰は、地域の自立と風格の醸成を目指した過疎地域の取組みを奨励するため、創意工夫をもって過疎地域の活性化に取り組み、すぐれた成果を上げ、過疎対策の先進的、モデル的事例としてふさわしい団体であること等を審査の基準として、優良事例を過疎地域自立活性化優良事例表彰委員会(委員長 宮口(みやぐち) 廸(としみち) 早稲田大学教育・総合科学学術院教授)において選定のうえ、表彰するものです。

2【受賞団体及びテーマ】

◎総務大臣賞(4団体)

団体名 テーマ(キャッチフレーズ)
北海道  下川町(しもかわちょう)PDF 森林(もり)と大地と人が輝くまち しもかわ
〜森林共生低炭素モデル社会の創造〜
静岡県
住む人がいきいきと、訪れる人にやさしい“まちづくり”
〜魅力ある地域資源を活かし、戸田どっとこむ〜
高知県  株式会社 大宮産業PDF
(四万十市)
みんなでつくった株式会社大宮産業
鹿児島県
元気集落「高齢化率60%」からの挑戦
◎全国過疎地域自立促進連盟会長賞(2団体)

団体名 テーマ(キャッチフレーズ)
長野県  財団法人 妻籠(つまご)を愛する会PDF
南木曽町(なぎそまち)
妻籠宿(つまごじゅく)の町並み保存
〜売らない・貸さない・こわさない〜
岐阜県
冬季高齢者ファミリーホーム「のくとい館」の取り組み
〜高齢化もなんのその!地域の“絆”再生〜
※全国過疎地域自立促進連盟(会長代行 溝口(みぞぐち)善兵衛(ぜんべえ)(島根県知事))は、過疎関係都道府県及び過疎地域市町村等を会員とする団体で、会員相互の緊密な連 絡提携により、過疎対策事業の充実強化を図り、過疎地域の自立を促進し、過疎地域における産業、経済の開発振興と地域住民の生活、文化向上を図ることを目的とする団体です。


連絡先
総務省自治行政局過疎対策室
担当:山中、福島、中津留
代表電話:03−5253−5111
内線:23134
直通電話:03−5253−5536
FAX:03−5253−5537

全国過疎地域自立促進連盟
担当:永嶋
直通電話:03−3580−3070
FAX:03−3580−3602
参考

平成22年度 過疎地域自立活性化優良事例表彰 受賞団体一覧

1.総務大臣賞 (4団体)
都道府県 団体名 テーマ 概 要
北海道 下川町
(しもかわちょう)
森林(もり)と大地と人が輝くまち しもかわ
〜森林共生低炭素モデル社会の創造〜
 当町は、「循環型森林経営」を基盤に、毎年50haを植栽し、60年間育成して伐採する、持続的生産が可能な森づくりを実践しており、U・Iターン者は90人を超えている。さらに木質バイオマスボイラーの導入や、エコモデルハウス事業、森林ウォーキングによる森林療法や森林体験を活かした森林環境教育といった先駆的な取組みを行い、森林と共生する社会の形成を推進している。
静岡県 特定非営利活動法人
戸田(へだ)どっとこむ
(沼津市)
住む人がいきいきと、訪れる人にやさしい“まちづくり”
〜魅力ある地域資源を活かし、戸田どっとこむ〜
 当法人は、平成17年4月に沼津市へ編入合併された旧戸田(へだ)村を拠点とし、新市の中で地域を埋没、衰退させないため住民の手による観光振興とまちおこしの活動を始めた。地域ポータルサイトやイベント活動による情報発信、地域特産物の開発・販売、ボランティアガイドなど交流人口増加のための事業を展開している。また、「みなとの駅ぷ茶店」を開店し、戸田地区の女性団体が企画・運営に携わる等、女性の知恵と力を結集し、観光客をもてなしている。
高知県 株式会社 大宮産業
(四万十市)
みんなでつくった株式会社
大宮産業
 当会社は、中村市と合併した旧西土佐村の大宮地区で唯一日用品やガソリン等を販売していたJA大宮出張所の廃止に伴い、その購買事業等を引き継ぐために平成18年5月に、地域住民108人が出資して設立された。単に物販を行うだけでなく、地域への宅配や感謝祭の実施、「大宮米」としてのブランド化の取組み、「地産外商」と積極的に販路を地区外へ広げ、地域の暮らしを守っている。
鹿児島県 特定非営利活動法人プロジェクト南からの潮流
(南さつま市)
元気集落「高齢化率60%」からの挑戦  当法人は、平成18年に市内の高齢化が極度に進んだ長谷(ながたに)集落(18世帯27名、高齢化率88.9%)の存在を知り、限界集落ならざる「元気集落」への取組みを始めた。メンバーが長谷集落に通い、交流拠点として「ちごの滝村交流館」の建設や、登り窯「ちごの滝窯」の築造と陶芸教室の開設、また、女性が中心となって「長谷おしゃべりクラブ」を開催したり、多様な主体の連携・協力による地域づくりの仕組みが確立されている。
2.全国過疎地域自立促進連盟会長賞 (2団体)
都道府県 団体名 テーマ 概 要
長野県

財団法人
妻籠(つまご)を愛する会
(南木曽町(なぎそまち))

妻籠宿(つまごじゅく)の町並み保存
〜売らない・貸さない・こわさない〜
 当団体は、昭和40年前後から町並みの保存を通じた観光振興に活路を見出し、家や土地を「売らない。貸さない。こわさない。」を理念とし、景観・歴史的風土を守りながらそれらを観光的に利用していく活動を実施。妻籠の歴史を伝承するため、毎年冬季大学講座を実施したり、最近は、中山道沿線のウォーキングを楽しむ観光客のための環境整備にも力を注いでいる。
岐阜県 社会福祉法人高山市社会福祉協議会
(高山市)
冬季高齢者ファミリーホーム「のくとい館」の取り組み
〜高齢化もなんのその!地域の“絆”再生〜
 当団体は、平成20年より高山市高根地域において、遊休施設を活用した冬季高齢者ファミリーホーム「のくとい館」を開設し、高齢者の安全・安心な暮らしを確保し、高齢者の生きがいづくりを実施している。また、入居者の留守中に住宅の雪下ろしをボランティアにより実施したり、地域の特産品である寒干し大根の生産及び販売を実施し、高齢者の生きがいづくりに寄与している。

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