<背景>
学校における健康診断(学校健診)は、疾病等の早期発見のための重要な機会ですが、近年増加している不登校のこどもは、学校健診を受けられていない可能性があり、疾病等の見過ごしが懸念されます。
こうした状況を踏まえ、学齢期の不登校のこどもについて、学校健診の受診状況等を調査し、健康の保持増進を図る観点での課題や改善策を把握・整理しました。
<調査結果>
今回、市町村(小中学校、福祉部局等)への調査や不登校のこどもの家庭へのアンケート調査を通じて、以下のような状況が明らかになりました。
○ 令和7年度の学校健診の受診状況を抽出調査したところ、不登校のこどものうち全科目未受診は、小学校で 5.7%、中学校で 19.9%
○ アンケート調査の結果によると、不登校のこどもの健康診断受診促進のためには、校内における配慮(他の子と日時をずらす等)や校外(病院等)における受診機会の設定が必要
○ 市町村の中には、学校医の医療機関や総合病院で健康診断を受けられるようにしている事例のほか、福祉部局等による家庭訪問での健康管理等の支援を行っている事例あり
上記の状況を踏まえ、様々な不登校のこどもの状態に応じた対策を取るため、以下の3つの類型に分けて、国における対策の実施(教育委員会や福祉部局等への周知等)を、文部科学省、こども家庭庁及び厚生労働省に求めました。
① 断続的にせよ登校している場合は、学校内で受診しやすくなる配慮が必要
② 学校には通えていないが外出は可能な場合は、学校外で受診できる機会が必要
③ 不登校のこどもの中には、ひきこもり状態や家庭事情が複雑なケースもあり、そのような場合は、福祉部局等による学校と連携したアウトリーチ支援が必要