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報道資料

平成30年6月11日

山口県において被災地のドローン映像伝送訓練を実施
〈山口県総合防災訓練で初めてドローンの空撮映像を伝送〉

 中国総合通信局(局長:元岡 透)は、平成30年6月17日(日曜日)に山口市で実施される「2018年山口県総合防災訓練」において、自治体、ドローン関連団体、通信機メーカーとの連携により、ドローンで空撮した映像を現地災害対策本部へ伝送する訓練を実施します。
 本訓練では、道路啓開訓練において、被災現場の上空を飛行するドローンの撮影映像を、現地災害対策本部へ伝送し、同本部内のモニターにリアルタイムで表示します。これにより、災害時の救援ルートの迅速かつ的確な決定を支援します。
 あわせて、同会場では、中国総合通信局が災害時等に自治体に貸し出す災害対策用移動電源車、臨時災害放送局機器、ICTユニット等の機器展示を行います。
  1. 日時
    平成30年6月17日(日曜日)9時から12時
    (ドローンは9時15分から9時30分までの道路啓開訓練で飛行予定。その他の訓練においても上空撮影予定。)

  2. 会場
    山口県消防学校(グラウンド)
    (山口県山口市鋳銭司6440-1)

  3. 訓練内容
    【道路啓開訓練におけるドローン映像伝送訓練】
     記録的短時間の大雨による土砂災害と内陸の活断層による地震が発生(携帯電話網及び光ファイバー網等の通信回線は途絶)し、土砂崩落により通行不能となった道路の状況をドローンにより上空から確認するとの想定のもと、山口県、山口市消防本部、山口県産業ドローン協会、富士通株式会社及び株式会社富士通ゼネラルとの連携により、以下の手順で訓練を実施します。
    • 山口県産業ドローン協会が、ドローンを操縦して想定被災地を上空から撮影
    • 富士通株式会社及び株式会社富士通ゼネラルが所有する長距離無線中継システム(公共ブロードバンド移動通信システム(注))を使用して、ドローンの空撮映像を無線中継により現地災害対策本部へ伝送し、同本部内のモニターにリアルタイムで表示
    • 訓練に必要な電源は、中国総合通信局所有の災害対策用移動電源車から供給

      (注)公共ブロードバンド移動通信システム:専用に割り当てられた無線周波数帯を使用しているため混信が少なく、2基(1組)での使用時に見通しで約25キロメートル程度の長距離伝送を実現。映像、音声、データを統合して伝送することが可能。

     なお、上記以外にも飛行ドローンからの映像伝送訓練を実施する予定ですが、訓練の進行状況や上空の安全確保等を考慮して実施します。

  4. 主な展示機器
    • 災害対策用移動電源車
       災害時の通信及び放送の迅速な確保を目的として、電気通信設備又は放送設備の応急復旧対策を行うための発電機を搭載した中型電源車。
    • 臨時災害放送局機器
       災害時にその被害を軽減するために役立つことを目的として、地方公共団体が臨時かつ一時的に開設するFMラジオ放送を行うための機器。
    • ICTユニット
       災害時に被災地へ搬入して、迅速に通信ネットワークを応急復旧させることが可能な通信機器。電話交換機、バッテリー、Wi-Fiアクセスポイント等がアタッシュケースに納められており持ち運びが可能。

【参考資料】
ドローン映像伝送訓練の概要PDF【354KB】

<参考情報>
山口県総合防災訓練
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a10900/kunren/2018bousaikunren.html


連絡先
防災対策推進室
電話:082-222-3371

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