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報道資料

平成23年10月20日
北陸総合通信局

北陸管内における平成23年度上期の電波監視の概要
―より良好な電波利用環境の実現に向けて―

 総務省北陸総合通信局(局長:齊藤  一雅)は、平成23年度上期における電波監視の概要を、次のとおり取りまとめました。

1 無線局等に対する混信妨害の申告と措置状況

(1)申告受付件数
 平成23年度上期の申告受付件数は39件で、昨年度同期(45件)から約14%減少しています。

(2)申告受付の内訳
 重要無線通信(※)に対する混信妨害が5件(救難用2件、消防用1件、防災行政用1件、鉄道事業用1件)、一般無線局に対する混信妨害が22件、電子機器等に対する電波環境障害が12件となっています。
 昨年度同期との比較では、「重要無線通信に対する混信妨害」と「一般無線局に対する混信妨害」は昨年度同期並みとなっていますが、「電子機器等に対する電波環境障害」は25%減少しています。
※「重要無線通信」とは、人命・財産の保護、治安の維持等のために、航空機、船舶、警察・消防等で使用される無線通信や社会経済活動に必要不可欠な携帯電話などの通信をいいます。

  重要無線
通信妨害
一般無線 電波環境 合計
年度別申告件数の比較
平成21年度上期 6 18 15 39
平成22年度上期 5 24 16 45
平成23年度上期 5 22 12 39
※各県ごとの申告件数は別紙を参照

(3)申告の措置状況
  申告の約77%(30件)については発信源を特定し、使用者に対し措置を求めたり、文書で指導等を行って解決しています。残りの約23%(9件)は、現在調査を進めています。

2 最近の妨害事例と対応状況

 最近の特徴的な妨害と措置状況は次のとおりです。
(1)FM/TVブースターによる妨害
 鉄道事業者からの申告に基づき、混信調査を実施したところ、一般家庭に設置のFM/TVブースターの不具合が原因であると判明したため、当該ブースターの撤去をしていただきました。

(2)BS・CSブースターの不具合による妨害
 携帯電話事業者からの申告に基づき、混信障害調査を実施したところ、 一般家庭に設置のBS・CSブースターの不具合や接続不良によることが原因であると判明したため、ブースターの調整や接続不良の修理指導を行いました。

BS・CSブースターの不具合いによる妨害

3 不法無線局への取組状況

(1)電波監視による不法無線局の出現状況
 平成23年度上期に、電波監視によって出現を確認した不法無線局は、延べ162局(158局)あり、その内訳は、不法市民ラジオ56局(84局)、不法パーソナル無線66局(30局)、不法アマチュア無線28局(21局)、その他(業務用無線・外国規格の無線機)12局(23局)となっています。
 なお、昨年同期に比べて、不法パーソナル無線の出現局数が大幅に増加していますが、主に富山県内の不法無線局グループの探査を実施したことによるものです。
※( )内の数字は、昨年度同期の出現状況

(2)不法無線局の措置状況
 平成23年度上期に、不法無線局を摘発又は使用者に警告文書等を送付したものは38件(25件)あり、その内訳は、不法市民ラジオ19局(10局)、不法パーソナル無線4局(1局)、不法アマチュア無線15局(11局)、その他(業務用無線局等)0局(3局)となっています。
※( )内の数字は、昨年度同期の措置状況

(3)捜査関係機関との共同による不法無線局の取締り結果
 平成23年度上期は、捜査関係機関と路上共同取締りを7回行いました。
 共同取締りでは、電波法違反の疑いで調査を行ったもののうち、不法パーソナル無線2局、不法アマチュア無線6局を摘発しました。
 内訳は次のとおりです。

県名 実施回数 摘発内訳
平成23年度上期
富山県 5回 不法パーソナル無線 1局
不法アマチュア無線 4局
石川県 1回 不法アマチュア無線 1局
福井県 1回 不法パーソナル無線 1局
不法アマチュア無線 1局
県名 実施回数 摘発内訳
平成22年度上期
富山県 3回 -- 0局
石川県 1回 -- 0局
福井県 1回 不法アマチュア無線 3局
(4)不法無線局対策について
  依然として多くの不法無線局の存在が確認されていることから、当局では、引き続き、電波監視の強化による不法無線局の排除に努めるとともに、捜査関係機関と共同しての取締りを実施します。併せて電波法令遵守のための周知啓発に努めていきます。

4 電波利用環境保護周知啓発強化期間中の取組みと申告受付窓口

(1)毎年6月1日から6月10日までを電波利用環境保護周知啓発強化期間とし、正しく運用している電波利用者を不法無線局による混信その他の妨害等から保護するため、良好な電波利用環境保護の周知啓発を重点的に実施することとしています。本年は、新聞広告、テレビスポット放送をはじめポスターの配布等各種周知啓発に取り組みました。

(2)混信妨害及び電波環境障害等の申告は、以下の窓口で受付を行っています。
 北陸総合通信局無線通信部監視調査課
 電話 076−233−4441
 (受付時間は、土曜日、日曜日、祝日を除く8時30分から17時まで)

【参考資料】不法無線局の妨害事例PDF(PDF/190KB)

連絡先
無線通信部監視調査課
(担当:奥谷、石原)
電話:076−233−4440

別紙

21年度から23年度にかけての上期申告件数比較(県別)

  重要無線通信妨害 一般無線 電波環境 合計
(富山県)
平成21年度 上期 0 5 2 7
平成22年度 上期 3 8 3 14
平成23年度上期 0 8 2 10

  重要無線通信妨害 一般無線 電波環境 合計
(石川県)
平成21年度 上期 4 5 10 19
平成22年度 上期 1 3 7 11
平成23年度上期 4 6 5 15

  重要無線通信妨害 一般無線 電波環境 合計
(福井県)
平成21年度 上期 0 7 1 8
平成22年度 上期 1 10 2 13
平成23年度上期 1 3 1 5

  重要無線通信妨害 一般無線 電波環境 合計
(その他※)
平成21年度 上期 2 1 2 5
平成22年度 上期 0 3 4 7
平成23年度上期 0 5 4 9
※申告内容が、匿名のもの、複数の県にまたがっているもの及び管内の無線局が管外の無線局に妨害を与えていると申告があったもの

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