報道資料
平成28年10月24日
北陸総合通信局
実環境における登山者位置検知システムの有用性を検証
〜 富山県立山・室堂周辺で実証試験を実施 〜
総務省北陸総合通信局(局長 吉武 久(よしたけ ひさし))は、平成28年10月26日(予備日:10月27日、11月1日、11月2日)に、富山県立山・室堂周辺の携帯電話不感エリアにおいて、登山者位置検知システムの実環境における有用性を検証するための実証試験を実施します。
この実証試験は、平成28年9月16日に立ち上げた「登山者位置検知システムの利用モデル評価会」(注)の活動の一環として行うものであり、立山室堂山荘、一の越山荘、大汝休憩所の3か所に捜索者用の検知者端末を設置し、周辺の登山道を移動する3名に登山者端末を携帯させ、主に以下の項目を確認します。
北陸総合通信局では、当該試験の結果を検証・評価して来年3月までに評価結果の取りまとめを行い、その有用性をセミナーで報告するなど、本システムの普及を図っていきたいと考えています。
- 登山道で遭難した場合を想定し、遭難者がボタン操作で山荘等(立山室堂山荘、一の越山荘、大汝休憩所)に待機する捜索者へ救助を要請し、その位置を捜索者用の端末の地図上に表示させるとともに、救助要請を受けたことを捜索者から遭難者へ短文メッセージで返信。
- 遭難者が負傷等で操作できない場合を想定し、山荘等に待機する捜索者からの遠隔操作により、遭難者の端末から強制的に位置情報を取得。
- 捜索者の待機する山荘等から電波の届かない場所に遭難者がいる場合を想定し、他の登山者の端末で電波を中継して、遭難者のその位置を捜索者用の端末の地図上に表示。
(注) 関係報道資料
富山県立山で登山者位置検知システムの実証試験を実施
〜 山岳遭難者の迅速かつ確実な救助に向けて 〜(平成28年9月12日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokuriku/press/2016/pre160912.html
【参考資料】
「登山者位置検知システムの実証試験のイメージ図及び主な試験項目」は別紙のとおりです。
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