報道資料
平成29年8月25日
北陸総合通信局
福井県総合防災訓練において通信・放送の確保訓練を実施
〜 臨時災害放送局開設訓練で当局配備の機器を初めて活用 〜
 総務省北陸総合通信局(局長 濱島 秀夫(はましま ひでお))は、平成29年8月27日(日)に福井県南越前町で実施される「平成29年度福井県総合防災訓練」において、下記のとおり通信・放送の確保訓練を実施します。
 災害時の被災者支援情報や生活関連情報等の伝達手段にテレビ・ラジオ放送の果たす役割は大きく、昨年4月の熊本地震においても、臨時地デジ中継局や臨時災害放送局(FM放送局)を特例措置により開設し、放送の確保を行いました。
 今回の訓練では、迅速な放送の確保に向け、福井県、南越前町、NHK福井放送局、NPO法人たんなん夢レディオ(コミュニティ放送局)及び北陸総合通信局が連携し、合同訓練を実施します。
 訓練模様は、訓練会場内に設置されるサテライトスタジオから臨時災害放送局用機器(88.5MHz)で会場周辺に向けて、また、たんなん夢レディオ(79.1MHz)の特別番組として鯖江市及び越前市等の一部に向けて生放送されます。
 さらに、北陸総合通信局と株式会社日立国際電気が共同で公共ブロードバンド移動通信システムを用いた情報収集の実演を行うとともに、災害時に当局から自治体へ貸与可能な移動通信機器等の展示を行います。
記
 - 訓練日時  平成29年8月27日(日) 8:30 〜 11:30
 
 
 - 訓練場所  福井県総合防災訓練
           (当局会場:福井県南越前町 南条中学校グランド) 
 
 - 訓練概要
  
  (1) 臨時地デジ中継局の開設訓練  【参考資料1参照】
   地上デジタル放送中継局が被災により機能停止したとの想定で、NHK福井放送局が非常用送信車を用いて代替となる中継局を開設する訓練を実施。
   臨時地デジ中継局の開設に要する北陸総合通信局への申請手続きは、臨機の措置により口頭で迅速に処理する訓練を併せて実施。
  
  ア 参加機関
   (1) NHK福井放送局
   (2) 北陸総合通信局
  
  イ 訓練手順
   (1) NHK福井放送局から北陸総合通信局に、被災中継局の代替となる中継局の設置について電話で変更申請。
   (2) 北陸総合通信局はNHK福井放送局に、変更を許可する旨、電話で通知。
   (3) NHK福井放送局は臨時地デジ中継局を設置し開設。
  
  (2) 臨時災害放送局の開設訓練  【参考資料1参照】
   被災自治体である南越前町が、被災者支援情報や生活関連情報を正確かつ迅速に伝達するため、北陸総合通信局から臨時災害放送局用機器一式を借り受け、NPO法人たんなん夢レディオの協力を得て臨時災害放送局(FM放送局)を開設する訓練を実施。
   臨時災害放送局の開設に要する北陸総合通信局への申請手続きは、臨機の措置により口頭で迅速に処理する訓練を併せて実施。
  
  ア 参加機関
   (1) 福井県
   (2) 南越前町
   (3) NPO法人たんなん夢レディオ
   (4) 北陸総合通信局
  
  イ 訓練手順
   (1) 南越前町からたんなん夢レディオ(コミュニティ放送局)に、臨時災害放送局の開設と申請代行等の協力を電話で要請。
   (2) 申請代理人のたんなん夢レディオは南越前町に、協力要請を受諾する旨、電話で回答。
   (3) たんなん夢レディオは北陸総合通信局に、南越前町が開設する臨時災害放送局について電話で免許申請。
   (4) 北陸総合通信局は申請代理人のたんなん夢レディオに、南越前町に免許する旨、電話で通知。
   (5) たんなん夢レディオは南越前町に、免許を付与された旨、電話で連絡。
   (6) 南越前町は、たんなん夢レディオの協力を得て臨時災害放送局を開設。
   (7) 南越前町は、県の災害対策本部からの情報や救出救助訓練などの現地レポートを受けて生放送を実施。
  
  (3) 公共ブロードバンド移動通信システムを用いた情報収集の実演
   発災時の的確な初動対応に迅速かつ正確な情報収集が行えるよう、株式会社日立国際電気と北陸総合通信局が共同で、公共ブロードバンド移動通信システム(※)を実演。
   無線機(移動局)を背負った担当者が訓練会場内を巡回し、救出救助訓練の模様を映像と音声により、随時北陸総合通信局展示ブースに設置された無線機(基地局)へ伝送。
  
  ※ 公共ブロードバンド移動通信システムは、ビデオカメラ、アンテナ、テレビ(ディスプレイ)、無線機2台(移動局・基地局)等により構成。被災地の映像及び音声を機動的に伝送可能。専用に割り当てられた無線周波数帯を使用しているため混信が少なく、最大10キロメートル程度の長距離伝送を実現。見通しのきかない山間部等においても利用可能。  【参考資料2参照】
  
  (4) 災害対策用移動通信機器等の展示  【参考資料3参照】
   災害時等に当局から貸与可能な災害対策用移動通信機器等を展示。
   ア 簡易無線機
   イ MCA無線機
   ウ 衛星携帯電話
   エ 災害対策用移動電源車(小型)
   オ ICTユニット 
 
 
 
参考資料3
平成29年度福井県総合防災訓練に展示する機器の詳細仕様
 1  災害対策用移動通信機器
  
 
  
   
    | 種類 | 
    名称 | 
    写真 | 
    仕様 | 
   
   
    | 簡易無線機 | 
    IC-UH35CMT 
     (ハンディ) | 
      | 
    【サイズ】 
     56(W)mm× 
     36(D)mm× 97(H)mm 
     *アンテナを除く 
     【重さ】310g 
     【連続運用時間】※ 
     最大24時間 | 
   
   
    | MCA無線機 | 
     EK-6175A 
     (ハンディ) | 
      | 
    【サイズ】 
     約58(W)mm× 
     約35(D)mm× 
     約149(H)mm 
      *アンテナを除く 
     【重さ】360g 
     【連続運用時間】※ 
     約18時間 | 
   
   
    | 衛星携帯電話 | 
    ワイドスターII 
     (据置) | 
      | 
    【サイズ】 
     縦約196mm× 
     横約180mm× 
     厚さ約39mm 
     【重さ】1.3kg 
     【バッテリ】※ 
     連続通話時間22時間 
     連続待受時間26時間 | 
   
  
 
                               ※ 時間はいずれも通常想定される使用例
 
 
 2  災害対策用移動電源車(小型)
 
  
 
  
   
      | 
      | 
   
   
    | 外観 | 
    車内 | 
   
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 車両諸元
  全長: 5,000mm以下、全幅: 2,000mm以下、全高: 2,400mm以下
  総重量: 4,000kg以下
 
 主な発電容量 5.5kVA
 
 
 
 3  ICTユニット
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
 
 
 
 
 
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