報道資料
令和元年10月30日
北陸総合通信局
福井県総合防災訓練において通信・放送の確保に向けた訓練を実施
〜全国初、FM放送による避難所等の鍵保管箱の遠隔解錠を実施〜
総務省北陸総合通信局(局長 三田 一博(みた かずひろ))は、令和元年11月2日(土)に福井県大野市で実施される令和元年度福井県総合防災訓練(主催:福井県、大野市、勝山市)において、下記のとおり通信・放送の確保に向けた訓練を実施します。
当日は大野市が臨時災害放送局の開設訓練を実施するとともに、臨時災害放送局のFM放送を活用することにより、避難所等の鍵保管箱を自動的に開ける遠隔解錠の実証試験も行う予定です。
また、当局から地方公共団体へ貸与可能な災害対策用移動通信機器を展示し、来場の方に見て、触れて、体感していただくこととしています。
これに併せて、富士通株式会社及び株式会社富士通ゼネラルによる公共ブロードバンド移動通信システムを用いた訓練会場内の映像伝送についても行う予定です。
記
- 訓練日時
令和元年11月2日(土) 8:30〜12:00(展示は10:00から)
- 訓練場所
真名川憩いの島(福井県大野市中保)
- 訓練概要
(1)大野市による臨時災害放送局の開設訓練
実際の災害現場での活用を想定し、大野市が県内のコミュニティ放送事業者である福井街角放送株式会社(福井県福井市)と連携し、当局が保有する設備を用いて臨時災害放送局の開設訓練を行い、災害対策本部からのリアルタイムな情報を来場者にもお聞きいただく予定です。
(2)自動起動ラジオ(FM受信機)による遠隔解錠の実証試験
今回の訓練では臨時災害放送局の開設と併せて、避難所等の鍵の保管箱を解錠するため、臨時災害放送局を活用しDTMF信号※1を放送することで、受信端末である自動起動ラジオに接続された鍵保管箱が自動的に開く実証試験※2を行う予定です。これにより、災害発生時において避難所等の鍵管理者が不在の場合であっても、速やかに避難所に避難することが可能となります。
なお、FM放送による避難所等の鍵保管箱の遠隔解錠は全国初の試みとなります。(詳細は別添資料1を参照)
※1 DTMF信号:プッシュ回線の電話で電話する時に、ボタンを押すごとに発する「ピッポッパッ」という音の信号のこと。(Dual-Tone Multi-Frequency)
※2 実証試験に用いる機器は、NPO法人たんなん夢レディオ(福井県鯖江市)及びタイヨー電子株式会社(福井県鯖江市)が、これまでに自社開発してきた自動起動ラジオを新たに改良した機器である。
(3)災害対策用移動通信機器の貸出訓練及び展示等
訓練会場には災害対策用移動通信機器等を展示し、来場者にも実際に使用していただく機会を提供する予定です。
【訓練当日の展示等機器】
1) 簡易無線機
2) 衛星携帯電話
3) ICTユニット
4)公共ブロードバンド移動通信システム
(4)その他
富士通株式会社及び株式会社富士通ゼネラルが公共ブロードバンド移動通信システムを用いて、訓練模様を主会場内に設置したディスプレイに投影する予定です。
- 参考
当局の災害支援施策は別添資料2を参照
ページトップへ戻る