平成31年4月25日(木曜日)14時30分から、総務省関東総合通信局の21階会議室において関東ICT推進NPO連絡協議会の平成31年度定期総会が開催されました。これは平成16年に設立された同協議会の16回目の総会となります。
冒頭で協議会代表幹事の三木 哲也氏及び総務省関東総合通信局長の黒瀬 泰平が開会挨拶を行いました。
三木代表幹事は、自動運転の実証実験も進み、家庭の機器もネットワークに繋がるなど、今日のICT分野は変化が急速に進んでいることを踏まえ、協議会総会を地域で活躍されている会員の皆様が学び、情報交換する場としても活用いただきたいとお話しされました。
黒瀬局長は、昨年度は複数の協議会イベントに参加する中で、皆様が日頃から地域でICTを活用して取り組まれていることを実感したと述べ、情報通信行政に多大な協力をいただいていることに対する感謝の意を表しました。また、総務省で昨年11月から開催しているデジタル活用共生社会実現会議で検討されている施策について、技術の活用だけではなくNPOの活動に親和性が高く、活動をする会員の皆様にも期待をしていることなどを説明しました。
続いて、丸山 高広幹事を議長に選出し、事務局の高田 貴光情報通信連携推進課長から平成30年度事業報告(案)、平成31年度事業計画(案)及び役員(案)の提案がされ、全ての議案が承認されました。
代表幹事 三木氏
黒瀬関東総合通信局長
定期総会終了後は会員以外の一般参加者も交え、平成30年度に実施された各活動について、企画・運営を行った12団体のうち10団体から報告がありました。
また、新規加入された8団体のうち6団体から、団体の活動に関する自己紹介を行いました。
テレコムサービス協会 板垣氏
地域資料デジタル化研究会 丸山氏
調布市市民放送局 長友氏
栃木県シニアセンター 大沢氏
いちかわライフネットワーククラブ 松本氏
GIS総合研究所いばらき 三上氏
ジョブラボぐんま 宮坂氏
SAFE 岡田氏(協働型災害訓練in杉戸 協力団体)
ワーカーズ・コレクティブたすけあい大地 川元氏
新座子育てネットワーク 坂本氏
ITサロン藤沢 青木氏
ちいき未来 森氏
活動報告会に続き、講演を行いました。
講演1では、石田総務大臣が発出した「地域力強化プラン」について説明しました。地方の疲弊が限界を迎え、災害の多発に直面している現実を認識した上で、就業場所の確保や、防災インフラの整備など、地域創生の可能性や総務省の取組について紹介しました。また、Society5.0時代の地方を支える革新的技術の実装例を紹介し、優良事例等の情報を共有しました。これらの取組にあたっては、国と地域をつなぐ中間支援機関としてNPO団体の活動が重要な鍵となると述べました。
講演2では、「デジタル活用共生社会」について、情報流通振興課長の犬童が説明いたしました。人生100年時代の我が国において高齢者の割合の増加、生産年齢人口の減少局面を迎えるにあたり、年齢・性別・障害の有無、国籍等にかかわらず、社会を皆で支えていくことが必要であると説明しました。そのような中、IoT・AIの活用及びSociety5.0の様々な可能性を地域の特性に応じて活用し、誰もがデジタル活用の利便性を享受しつつ、担い手となり、多様な価値観やライフスタイルを持って豊かな人生を送ることができるインクルーシブな社会の実現を目指すことなど講演し、様々なICT活用事例等を紹介しました。また、地域のNPO構成員などの活用を想定した「デジタル活用支援員」等、ICTによる支援施策の検討状況も紹介しました。
今後の活動に役立つ講演内容に参加者の皆様も熱心に耳を傾けていました。
情報流通行政局情報流通振興課 犬童課長
挨拶する塩崎副代表
最後に関東ICT推進NPO連絡協議会の塩崎 泰雄副代表幹事が、NPO活動を行う皆様が社会で活躍し、Society5.0、共生社会に向けて協議会がさらに発展することを期待すると挨拶され、平成31年度の定期総会は盛況の中終了しました。