【関東総通】e-コムフォKANTO
令和2年2月7日
関東総合通信局
千葉県千葉市で「工場向けワイヤレスIoT講習会」を開催
関東総合通信局(局長:古市 裕久)は、令和2年1月28日(火曜日)に千葉県千葉市(中央区千葉港)において、千葉県、千葉県IoT推進ラボとの共催により「工場向けワイヤレスIoT講習会」を開催しました。
総務省では、工場向けワイヤレスIoTを適切に利活用できる人材を育成することを目的として、平成30年度から工場等の製造現場における実務担当者・管理者等を対象とした「工場向けワイヤレスIoT講習会」を開催しており、今年度は全国12ヵ所(関東管内1ヵ所)で開催しています。
本講習会には、工場向けワイヤレスIoTの導入を検討又は既に導入している、千葉県の製造業、情報通信業、建設業などの企業の工場内通信施設担当者などを中心に、30名が参加されました。
※この講習会は、総務省の「IoT機器等の電波利用システムの適正利用のためのICT人材育成事業」として開催したものです。
※開催に当たり、経済産業省関東経済産業局、フレキシブルファクトリパートナーアライアンス、公益社団法人千葉県情報サービス産業協会からご後援いただきました。
主催者挨拶:関東総合通信局 情報通信連携推進課
望月課長
【座学講習】

講習会の様子
参加者は、工場におけるIoT機器等の電波利用に係る知識の習得を図るため、ワイヤレス化・IoT化の意義、無線が解決する課題、無線の基礎知識、工場における無線の特徴や構成例、導入・運用手順、活用事例や最新の無線通信技術について学習しました。
【体験型講習】
午後からは、電波利用に係る技術の習得として、参加者同士でグループとなりワークショップを行いました。ワークショップでは、施設内の電波状況について、スペクトラムアナライザを使用した測定・確認や、電波の送受信における遮蔽物の影響を観察しました。アンテナを金属板や手で遮るなど条件を変えて電波を発射し、PC上でグラフ表示するなど、データを可視化して電波の伝搬状況についての確認等を行いました。
また、無線アクセスポイントを設定し、可視化ソフトウエアを使ってセンサー端末からのデータを収集してグラフ化するシステムを構築するなど、実際のIoT導入手順について学習しました。
参加者からは、「アンテナ位置、遮蔽物の有無や材料などで電波の飛び方が違うことが体験できた。」「電波を可視化することで実際のデータとして確認することができ自社のIoT化の参考になった。」などの声も聞かれました。
本講習会での学習を通じ、参加された皆様の企業内でのワイヤレス化・IoT化が加速し、生産性向上や直面する課題解決に活用されることを期待しています。
関東総合通信局では、「Society5.0時代の地方」の実現に向け、IoT・AIの実装推進や地域経済・社会に身近な分野でのIoTの利活用の推進・人材育成等を通じて、引き続き、地域の皆様のお役に立つよう努めてまいります。
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