【関東総通】e-コムフォKANTO
令和2年2月26日
関東総合通信局
山梨県甲斐市にて「IoT導入支援セミナー」を開催
総務省では、IoTの導入・利活用に関心のあるユーザ企業等を対象とするIoT導入支援セミナーを全国で開催しています。
関東総合通信局(局長:古市 裕久)と山梨県地域ICT推進協議会は、山梨県及び山梨県IoT推進ラボとの共催により、令和2年2月14日(金曜日)に甲斐市において「IoT導入支援セミナーin山梨 −基礎から学ぶIoT体験セミナー−」を開催しました。
※本セミナーは、総務省IoT機器等の電波利用システムの適正利用のためのICT人材育成事業」として開催しています。
本セミナーは、農業指導者・農業関係者・農業従事者の方を中心に、IoTの導入・利活用に関心のある方などを対象として「山梨県総合農業技術センター 展示館」を会場に開催したもので、山梨県内から35名の参加がありました。
まず、IoTの基礎知識、関連法制度・技術について説明した後、農業におけるIoTの導入・利活用事例として、県内でIoT導入支援を事業とされているイーシステムの中込 幸一(なかごみ こういち)氏から「圃場環境情報収集IoTシステム」と題した講演が行われました。
中込氏からは、「実際に農場にソーラー発電構成のIoT機器を設置し、安価なプログラミングツールであるラズベリーパイに接続したセンサー等から収集した温度・湿度などの各種データやカメラ画像などを、クラウドサービスを利用してデータとして蓄積・分析し、PCやタブレット端末などに可視化することで、実際に現場に行かなくてもリアルタイムで作物の生育状況や農場環境等が確認・把握できる。経験や勘などに頼った作業ではなく収集したデータを活用した効率的な農作業展開なども可能となる。」といった具体的な説明があり、参加者は積極的に質問するなど関心の高さが伺われました。
午後からは、参加者同士でグループとなり、市販されているIoT機器、センサー等を用いて実際にプログラミングを行うことにより、会場内の温度や湿度、気圧の推移などをPCで確認したほか、カメラにより撮影した顔の画像をクラウドサービス上のAIにより画像認識し、年齢や性別などを判別させるなど、「実機によるIoT操作」を体験しました。操作体験後に行われたワークショップでは、実際の導入事例についてDVDで確認・検討した後、自社・自分の組織等においてIoTを導入する際に重要となる業務を分析し、課題を解決するためにIoTをどのように利活用するのかなどを検討し発表するなど、各グループにおいて活発な意見交換が行われました。参加された方からは、「事例紹介によってIoTのメリットや導入方法がわかりやすく理解できた。」「実際の機器を用いて操作実習ができたため理解を深めることができた。」といった声が聞かれました。
本セミナーが参加された皆様の企業等におけるIoT導入・利活用等のきっかけとなれば幸いです。
《主催者挨拶》
関東総合通信局 情報通信連携推進課
望月課長
《主催者挨拶》
山梨県地域ICT推進協議会
若尾事務局長
関東総合通信局では、引き続き「Society5.0時代の地方」の実現に向け、IoT・AI等の実装推進や地域経済・社会に身近な分野でのIoT利活用の推進等を通じて、地域の皆様のお役に立つよう努めてまいります。
(参考)
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