関東総合通信局長に就任いたしました高地 圭輔（たかち けいすけ）でございます。
関東総合通信局では、『デジタル新時代への変革！ 関東から加速する』を令和5年度のキャッチフレーズとして、デジタル化やICT利活用の促進、電気通信事業や放送事業の監督、無線局の免許・検査、電波利用環境の保護などの業務に取り組んでおります。特に、「DX推進による地域の社会課題の解決」、「持続可能な社会基盤の構築」及び「安心・安全な社会の実現」を重点課題として定め、具体的には次の三つの施策を進めて参りたいと考えております。
第一に、デジタル田園都市国家構想の実現です。すべての住民の方々がデジタル化のメリットを享受できる活力ある地域づくりを目指し、関東デジタル田園都市構想推進協議会を通じ、関東の各地域における基盤の整備ニーズと事業者の整備意向のマッチングを図り、進捗状況を可視化するとともに、デジタル実装の好事例を共有し、5G携帯電話基地局や光ファイバ等のデジタル基盤整備を加速します。
第二に、ICT分野における災害対策支援です。本年9月には、首都圏に甚大な被害をもたらした関東大震災から100年を迎えます。首都圏地域では、これまでの想定を超える災害の発生も懸念されます。住民の方々に対して必要な情報を正確かつ迅速にお届けするため、地方公共団体等が速やかに臨時災害放送局を開設できるよう支援いたします。このため、協力協定を締結頂いている日本コミュニティ放送協会関東地区協議会などの関係の方々とも力を合わせ、災害発生時への備えに向けた取組を推進します。
第三に、電波法及び放送法関係法令の遵守徹底です。関東各地域の電波ユーザーの方々に安全で確かな電波の利用を行って頂ける環境を整え、それを維持することは極めて重要です。電波ユーザーの方々の電波法令への理解度の促進やコンプライアンスの更なる遵守に向けた意識啓発などの取組みを推進していきます。電波の使い方について、ご不明な点があれば、遠慮なく私共にご相談ください。
以上を実施していくにあたりまして、今後とも、皆様方のなお一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
