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【関東総通】e−コムフォKANTO

平成28年2月15日
関東総合通信局

つくば地域連携交流会を「国土地理院・地図と測量の科学館」で開催

 関東総合通信局は、2月5日(金曜日)、関東ICT推進NPO連絡協議会及びNPO法人GIS総合研究所いばらきと共催で、「つくば地域連携交流会《つくばで自然災害を考える》」を国土地理院「地図と測量の科学館」で開催しました。 

当日の模様について、NPO法人GIS総合研究所いばらきより報告がありましたのでご紹介します。

 平成28年2月5日(金曜日)13時より国土地理院「地図と測量の科学館」オリエンテーションルームにて、「つくば地域連携交流会 《つくばで自然災害を考える》」が開催された。

 平成27年9月、関東・東北豪雨により茨城県常総市は甚大な被害を受けた。異常気象や堤体、避難誘導の問題点などが取り沙汰されているが、一方で地図や地形などの専門的見地からするとどうであったのか。これらのことについて深く学び、今後の防災対策に役立てるための講演会を企画した。関東ICT推進NPO連絡協議会において各県で開催されている地域連携交流会の一環として、被災地常総市に近いつくば市において、県内外の方々と共に、学び、意見交換する場を設けた。  フリーアナウンサー日辻 美香さんによる司会進行のもと、冒頭、総務省関東総合通信局情報通信部の山口 浩部長、国土地理院総務部広報広聴室の豊田 友夫室長より開会挨拶があった。

写真:主催者挨拶する山口部長

写真:国土地理院の豊田室長
写真:司会の日辻さん
写真:開会時の会場の様子
 交流会の最初は、国土地理院の宇根 寛地理空間情報活用推進分析官による基調講演「自然災害を地図で理解する」。災害を知ることとは、自然の営みを知ること。土地の成り立ちや自然のふるまいは、その場所の地形を詳しく見ることで理解できる。地図から、どのような行動をとれば災害から身を守ることができるか、を読み解こう。そのための土地条件図などは、国土地理院地のサイトからご覧頂くことが出来るとのこと。
 休憩の後、後半の話題提供「関東・東北豪雨から学ぶ」。最初は新星コンサルタント代表取締役の中島 博敬さんによる「被災状況 現地からの報告」。UAV(ドローン)を用いた迫力ある空撮写真と地上での写真により、関東・東北豪雨による常総市での被災状況をつぶさに報告。続いて、日立製作所インフラシステム社電機システム本部の筒井 和雄さんによる「データで見る気象状況」。上流域から下流域にかけての時系列データを眺めれば、近隣エリアでの災害発生の危険性の高まる時刻をある程度想定できるとのこと。次いで、イバラキング・いばらき統計サポーターの青木 智也さんによる「被災地からの情報発信最前線 起きてわかった情報の重要性」。水害現場近くでの情報受発信の実体験に基づいた知見は素晴らしく、説得力があった。そして最後は、茨城大学地球変動適応科学研究機関・GRI代表理事の安原 一哉さんより「何が被害を甚大にしたか」。堤防強化等のハードウェアやハザードマップ等のソフトウェアのみならず、防災計画、避難計画等のコマンドウェアや環境防災教育等のヒューマンウェアの重要性が指摘された。
 質疑応答の後、関東ICT推進NPO連絡協議会の三木 哲也代表幹事による閉会挨拶により、交流会は盛会の内に終了。とてもアカデミックな交流会で、会場がほぼ満席となる65名の方々にご参加頂いた。今後の自助・共助・公助の防災対策に向け、大いに参考となる内容であった。

写真:左:基調講演する宇根分析官
写真:右:「現地からの報告」 中島 博敬さん
写真:左:「データで見る気象状況」 筒井 和雄さん
写真:右:「起きてわかった情報の重要性」 青木 智也さん
写真:左:「何が被害を甚大にしたか」 安原 一哉さん
写真:右:閉会挨拶する三木代表
 なお終了後、会場となった国土地理院の「地図と測量の科学館」を自由見学させて頂いた。

 写真:「地図と測量の科学館」

連絡先
総務省関東総合通信局
 情報通信部 情報通信連携推進課
 担当者:山本、本郷 
 電話:03-6238-1680
 FAX: 03-6238-1698

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