関東総合通信局長に就任いたしました関でございます。現代は、知的処理能力の機械化、情報通信革命の時代といわれております。変化に富んだ時代に、行政の担う使命を、ダイナミックに、スピーディに果たしてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
当局では、平成29年度、「ICTがカタチにする くらしの快適 もしもの備え」をテーマに、2020年をターゲットとして、更にその先の、未来の暮らしをイメージしつつ、以下の施策を中心に取り組んでおります。
重点施策の第一に掲げたのが、「災害から地域を守り、命をつなぐ体制の強化」です。わが国では、甚大な被害をもたらす自然災害が多発しております。7月発生いたしました九州北部豪雨の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
あまたの自然災害に見舞われる都度、情報通信官庁の私どもが痛感するのは、正しい情報がいち早く確実に伝わることの重要性です。そのために当局では、他府省・自治体・関係機関との連携を強化して大規模災害に備え、Lアラート、防災行政無線などの災害情報等の伝達の仕組みを強化してまいります。
当局は、活気あるまちづくりと快適な暮らしのため、今まで実証段階にとどまっていたIoTの実装を促進するとともに、4K8Kを推進し、5Gなどの先進技術の実証試験を推進します。
あと2年後に迫っておりますラグビーW杯2019、そして2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会を成功へ導くためには、大会の開催運営を支える重要サービスに使用する無線機器の周波数の調整、不法無線の取締り等の対策、サイバーセキュリティの確保に万全を期すること等、あらゆる方面からの取り組みを強化し、政府、関係機関と連携して対応して参ります。また、海外からの訪日客の皆様がストレスなく過ごされるようWi-Fi環境の整備を進めるとともに、VoiceTra（多言語音声翻訳）の普及促進に努めます。
皆様方のなお一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
