総務省トップ > 組織案内 > 地方支分部局 > 関東総合通信局 > e-コムフォ KANTO(2017年) > 異業種連携「みちびき」フォーラムを開催

【関東総通】e−コムフォKANTO

平成29年11月2日
関東総合通信局

異業種連携「みちびき」フォーラムを開催

 総務省関東総合通信局(局長:関 啓一郎)は、関東情報通信協力会との共催により平成29年10月19日(木曜日)、九段第3合同庁舎11階共用会議室において、「みちびき」フォーラム《IoT時代における準天頂衛星「みちびき」の利活用と今後の展開について》を開催しました。
 本フォーラムは、異業種間の連携や交流を深め当局の施策(ICT利活用や魅力あるまちづくり等)を広く内外に周知し理解を深める目的で開催したものです。今回のテーマは、「準天頂衛星みちびき」の利活用です。来年度からの本運用を控え、地域社会や経済界においてどのような効果が期待されるのか、有識者を交えて論議いたしました。
 関東情報通信協力会会員はじめ産学官や個人など、124名の聴講がありました。閉会後、出演者を交え情報交流会を開催し、新たな異業種連携の機会としてお互い理解を深める場となりました。
 
会場の様子
(会場の様子)

1 開会挨拶

(1) 総務省 関東総合通信局 局長 関 啓一郎
 「安倍政権の成長戦略である、未来投資戦略 2017では、「宇宙基本計画」等に基づき、2018年度からみちびき4機体制を確立し日本独自の高精度測位サービスを実現させ、宇宙ビジネスの拡大を図ることとされています。
 今後、高度な測位技術を用いて、IoTを推進することで、農業機械の自動走行、車両の自動運転からスポーツ分野まで利活用が期待されますので、当局でも支援したいと思っております。」

 
関 局長
(2) 関東情報通信協力会 会長 内田義昭 氏
代読:KDDI株式会社 理事 宇佐見正士 氏
 「当協力会は、異業種の集まりですので、その特色を更に生かすため、今年度から関東総合通信局様と共催し会員以外の方とも交流する場を創出するため、異業種連携フォーラムを開催することといたしました。」
 
代読する内田会長

2 イントロダクション

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科  准教授 神武 直彦 氏
 フォーラムの冒頭、どのような論点で「みちびき」利活用の話が進行するのか、参加者に共通認識を持っていただくためにイントロダクションを行いました。
 みちびきは、地上データ等を組み合わせることで新しい価値を生み出しビジネスチャンスに結びつくとコメントされました。
神武准教授

3 基調講演

「準天頂衛星システム みちびきが目指すこと」
内閣府 宇宙開発戦略推進事務局 準天頂衛星
システム戦略室 参事官補佐 小林 伸司 氏

 まず、みちびき1号から4号機までの運用状況を説明後、衛星測位が私たちの生活に密着する事例を動画映像交え幅広く紹介されました。
 また、みちびき利活用については、高精度衛星測位サービス利用促進協議会(QBIC)等の取組状況もご紹介いただきました。

 
小林参事官補佐
事例発表1 
「レジリエントシティ湘南」(G空間シティ構築事業)
湘南広域都市行政協議会
(藤沢市財務部税制課 主幹)山本 慎一郎 氏

 総務省「G空間シティ構築事業」から藤沢市、茅ヶ崎市及び寒川町3団体の協議会によるG空間防災モデル事業の報告です。
 このエリアは海岸線の観光客や住民避難が地域課題となっており、避難訓練アプリを使った避難訓練やみちびきメッセージ機能を活用したエリア毎の情報提供など、報告がありました。
 
藤沢市 山本主幹
事例紹介2
「測位情報の活用による新たなスポーツ体験」
 株式会社アシックス スポーツ工学研究所
 IoT担当マネージャー 坂本 賢志 氏

 みちびきの利活用からスポーツ界における事例と今後の動向を報告いただきました。
 マラソン実証では、トップランナーの軌跡から後続ランナーに攻略情報を提供する「リアルタイムコーチング実証実験」の紹介をはじめテニス、ラグビーや山岳スポーツなど運動継続を支援できると今後を期待するものでした。
 
株式会社 アシックス坂本マネージャー

4 パネルディスカッション

テーマ:「みちびき」は魅力ある地域社会や活力ある経済活動へどう導くのか
コーディネーター: 神武 直彦 氏(慶應義塾大学大学院)
パネリスト
・小林 伸司 氏(内閣府)
・山本 慎一郎 氏(湘南広域都市行政協議会)
・坂本 賢志 氏 (株式会社アシックス)
・天野 徹 氏(明星大学大学院 人文学研究科 社会学専攻 主任教授)
・三上 靖彦 氏(特定非営利活動法人GIS総合研究所いばらき 理事・事務局長)

 まず、本会から参加された天野先生と三上理事のお二方から自己紹介を含めこれまでの取組についてのご紹介がありました。その後、神武先生のコーディネートのもと、内閣府の大きな取組、自治体の立場からの活用方策、競技者視点での課題、防災や観光における利活用、そして、GISまちづくりを実践されたNPOから今後に期待すること等、話題も多岐に渡り、興味深いパネルとなりました。聴講者からも多く質問があり関心の高さを物語っておりました。最後に神武先生から「みちびきは、位置情報の自律性を担保できることとアジア太平洋地域において様々なサービスにより海外展開できます。そのうえで可能性と課題を論議し行動することが大切です。」とコメントして幕を閉じました。
 
パネルディスカッションの様子
 当日は、アンケート調査にもご協力いただき、回収率51.6%、64名の方からご回答いただきました。今回、初の試みとして異業種の方が一堂に会する「異業種連携フォーラム」を開催しましたが、今後の継続についてお尋ねしたところ「重要な視点なので是非継続してほしい」(40名)、「内容を精査し前向きに検討してほしい」(22名)と賛同する声が高かったので、今後も継続の方向で検討します。
 

連絡先
総務省関東総合通信局
総務課企画広報室
担当:宮澤 島田
電話:03-6238-1630

ページトップへ戻る