報道資料
令和4年3月18日
九州総合通信局
九州におけるICT利活用による防災・減災対策の現状
−市町村アンケートのとりまとめ結果を公表−
九州総合通信局[局長:布施田 英生(ふせだ ひでお)]は、九州地域の市町村を対象にICT利活用による防災・減災対策に関するアンケートを実施し、その結果をとりまとめました。
近年、自然災害が多発化・激甚化する中、災害時の情報伝達手段を確保することがますます重要となっており、地方公共団体においても対応が進められています。
九州総合通信局は、例年実施している「九州におけるICT利活用による防災・減災対策に関するアンケート調査」を管内の233市町村を対象に実施し、194市町村から回答を得て、このほど結果をとりまとめました。
今後、調査結果を踏まえ、地域の実情に応じた多様な情報伝達手段の整備に向けて支援・促進を図ってまいります。
アンケート調査結果の主なポイント
1.同報系防災行政無線
233市町村のうち207市町村は既に同報系防災行政無線を整備済みで、未整備である市町村のうち18市町村からの回答によると、1市町村(5.6%)が令和4年度に同報系防災行政無線を整備予定、1市町村(5.6%)が検討中で、12市町村(66.7%)はIP告知放送やコミュニティFMなどの代替システムを整備済み、1市町村(5.6%)は代替システムを整備予定となっています。また、2市町村(11.1%)は予算確保が困難、1市町村(5.6%)は地形的に優先度が低いとしています。
2.防災行政無線以外の住民への情報伝達手段
同報系防災行政無線以外の住民向け情報伝達手段として、最も多く整備されているのは緊急速報メールで、回答があった194市町村のうち189市町村が整備済みとしており、次いでホームページが184市町村となっています。
今後整備したいものとしては、SNSが27市町村で最も多く、次いで一斉同報(登録制)メールが13市町村となっています。
3.避難所等における通信手段
住民が避難所などで安否連絡や情報収集のために利用できる通信手段について、全箇所に整備済みが34市町村(17.5%)、一部箇所に整備済みが123市町村(63.4%)、当年度あるいは翌年度に整備予定としたものが合わせて5市町村(2.5%)、検討中としたものは10市町村(5.2%)で、整備予定なしが22市町村(11.3%)となっています。
整備済みの通信手段は特設公衆電話が106市町村で最も多く、次いでWi−Fi設備が83市町村となっています。
整備予定または検討中の通信手段はWi−Fi設備が10市町村で最も多く、次いで特設公衆電話が2市町村となっています。
※アンケート調査結果の詳細は【
別紙
】をご覧ください。
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