四国総合通信局
従来、被災地の映像をヘリコプターで撮影した場合、見通し範囲内に設置した地上のアンテナ設備へ伝送するシステム(ヘリテレシステム)が使われてきました。
このシステムの場合、ヘリコプターの活動場所と地上アンテナ設備との間に山がある場合など地形によっては電波が遮へいされ伝送できないことが起こります。また、電波の遮へいを軽減するためには、地上アンテナ設備を多数設置することが必要となるなど、地上アンテナ設備の設置などに多大な費用を必要としていました。
そこで、これらの問題点を解決するため、ヘリコプターからの映像データを通信衛星に直接伝送するための通信設備であるヘリサットが開発され、昨年3月に、京都市消防局に配備された消防庁ヘリコプターに世界で初めて搭載されました。ヘリサットを搭載したヘリコプターは日本中どの地域が被災しても被災地の情報収集が可能となります。
消防庁では、本年3月に高知県に消防ヘリコプターを新規配備する際にヘリサットを搭載することとしており、四国総合通信局は、ヘリコプターと高知県庁の間で情報伝送を行うのに必要となる携帯基地地球局を免許したものです。なお、情報伝送にはスカパーJSAT(株)の通信衛星を利用することとしています。
消防庁ヘリコプターへのヘリサット搭載は京都市から始められ、東京消防庁で行われ、今年度は埼玉県、宮城県に続き高知県で行われ、全国で5機目、中国、四国及び九州地方で初めてとなります。
免許人 | 財団法人 自治体衛星通信機構 |
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設置場所 | 高知県高知市丸ノ内1-2-20 高知県庁舎内 |
周波数 | 14GHz帯 |
【資料】