報道資料
平成26年6月17日
四国における消防・救急無線及びタクシー無線のデジタル化の状況
≪消防・救急無線は2分の1、タクシー無線は4分の1がデジタル化≫
消防・救急無線及びタクシー無線については、周波数の有効利用の観点から、平成28年5月31日までにアナログ方式からデジタル方式に移行することとなっています。
四国総合通信局(局長:元岡 透(もとおか とおる))は、移行期限まで残り2年を切ったことから、デジタル化への移行状況を取りまとめました。
1 消防・救急無線のデジタル化
消防・救急無線は、消防本部や消防署等と消防車・救急車間等で消防・救急活動の情報伝達、指揮、連絡等を行うための無線です。
デジタル化により秘匿性の向上によるプライバシー保護、各種データ通信の活用など消防・救急無線の高度化が図られます。
【デジタル化の状況】
○ 平成25年度末現在の四国における消防・救急無線のデジタル化率は、51.0%で、全国平均44.5%より6.5ポイント上回っています。
○ 県別では、徳島県が23.1%、香川県が66.7%、愛媛県が71.4%、高知県が46.7%となっており、愛媛県のデジタル化率が四国では一番高くなっています。
○ 各消防本部の計画では、平成26年度に24団体、平成27年度に1団体整備予定であり、平成27年度末には四国内の51団体全てがデジタル化を完了する予定です。
(1)平成26年3月末における各県のデジタル化の進捗状況
(2)今後の整備予定
2 タクシー無線のデジタル化
タクシー無線は、タクシーの配車業務の効率化を図る目的で、オペレーター(配車係)とドライバーの間で連絡を行うための無線です。
デジタル化により、車両位置や運行状況の把握等データ通信の活用により、より一層の配車業務の効率化及び顧客のサービス向上が図られます。
【デジタル化の状況】
○ 平成25年度末現在の四国におけるタクシー無線のデジタル化率は、23.8%で、全国平均39.7%より15.9ポイント低くなっています。
○ 県別では、徳島県が17.6%、香川県が23.7%、愛媛県が27.6%、高知県が23.6%となっており、愛媛県の整備率が四国では一番高くなっています。
○ 今後、移行期限が近づくにつれ、デジタル化や携帯電話網を利用したIP無線へ移行等により、デジタル化率は高まるものと見込まれます。
他方で、四国には中小零細なタクシー会社が多く存在することから、デジタル化のための整備に支援が必要な場合が想定されます。このため、雇用・能力開発機構が実施している高年齢者雇用安定助成金や本年度創設された日本政策金融公庫の低利融資制度(IT活用促進資金)の活用を促していきます。
(1)平成26年3月末における各県のデジタル化の進捗状況
注:タクシー無線では、デジタル無線を導入する単位である基地局数を用いてデジタル化の状況把握をおこなっています。
一般的には、1タクシー会社で1基地局を設置することから、おおよそのタクシー会社数を把握することもできます。
(2)現在までの推移と普及予想
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