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報道資料

平成26年7月18日

四国総合通信局

「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の平成26年度研究開発課題の公募の結果
≪四国では徳島大学、香川大学及び愛媛大学の研究者が提案した5件を採択≫

 総務省は、SCOPE(注)の平成26年度研究開発課題の公募において、外部評価の結果を踏まえ、74件の課題を採択しました。
 四国からは、5件の課題(ICTイノベーション創出型研究開発1件、若手ICT研究者等育成型研究開発1件及び地域ICT振興型研究開発3件)が採択されました。

  注 SCOPE:Strategic Information and Communications R&D Promotion Programme


 総務省は、情報通信分野の競争的資金である「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の平成26年度研究開発課題の公募を、平成26年3月14日(金)から同年4月14日(月)まで行い、271件(四国では17件)の応募がありました。
 今回、四国から提案し、採択された5件の課題の概要は別紙1のとおりです。
 なお、「電波有効利用促進型研究開発」については、平成26年8月中に平成26年度第2回研究開発課題の公募を実施する予定です。

【別紙1】四国から提案し、採択されたSCOPEの平成26年度研究開発課題5件の概要
【別紙2】戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の概要

平成26年度ICT分野の競争的資金に係る研究開発課題の公募(平成26年3月5日付け報道資料)

【別紙1】

四国から提案し、採択されたSCOPEの平成26年度研究開発課題5件の概要



表:ICTイノベーション創出型研究開発
研究開発
課題名
研究代表者 研究分担者 概要 期間
半導体多層膜結合共振器によるテラヘルツLEDの研究開発 【徳島大学】
北田 貴弘
(きただ たかひろ)
【徳島大学】
盧 翔孟
(ろ しょうもう)
井須 俊郎
(いす としろう)
熊谷 直人
(くまがい なおと)
【千葉大学】
森田 健
(もりた けん)
 赤外でよく発光する量子ドットを埋め込んだp-i-n構造の単一共振器と、2次非線形性に優れた量子ドットをもつ高指数面上の単一共振器を個別に結晶成長し、2つのウエハの直接接合により結合共振器構造を創製する。この構造は、2波長面発光レーザとして機能し、かつ内部での2次非線形光学応答によるテラヘルツ帯差周波の高効率発生が可能である。電極形成等の素子プロセスを施すことで、電流注入により室温で動作するテラヘルツ波発生素子を実現する。
資料1PDF
1か年度
研究費:単年度1課題あたり上限 1,000万円


表:若手ICT研究者等育成型研究開発
研究開発
課題名
研究代表者 研究分担者 概要 期間
色覚特性者の色彩感覚メカニズムの解明 / 色彩によるイメージの伝達を考慮した画像の再配色システムの研究開発 【香川大学】
佐藤 敬子
(さとう けいこ)
 色覚特性者に対する画像再配色システムに色覚特性者の色感覚モデルを導入する。色覚特性者に対する色イメージ評価実験から、データ解析によりイメージと色彩のマッピングを行い、色覚特性者の色彩感覚を表現する。また、イメージから色彩特徴を推定するアルゴリズムを構築する。このアルゴリズムを、画像を再配色する際に組み込むことで、色覚特性者に対して、本来画像が持つイメージを損なうことなく正しく伝達するシステムの構築を目指す。
資料2PDF
1か年度
研究費:単年度1課題あたり上限 300万円


表:地域ICT振興型研究開発
研究開発
課題名
研究代表者 研究分担者 概要 期間
"命を守る"ためのICT活用地域密着型防災システム 【徳島大学】 
光原 弘幸
(みつはら ひろゆき)
【徳島大学】
上月 康則
(こうづき やすのり)
【株式会社オプトピア】
井上 武久
(いのうえ たけひさ)
山口 健治
(やまぐち けんじ)
武知 康逸
(たけち やすいち)
森本 真理
(もりもと まり)
 “防災+ゲーム+集合知”の組合せに着目し、(1)地域住民がゲーム感覚で防災情報・知識の蓄積や防災教材の作成に参加できるWebシステム、(2)蓄積・共有された防災情報・知識、防災教材及び実施した避難訓練について住民が議論や災害図上訓練のできるWebシステム、(3)現在急速に普及しつつあるスマートフォン上で防災教育(避難訓練)の機会を無理なく提供するモバイルシステムを開発する。そして、徳島県の複数地域を対象にその有効性を検証する。
資料3PDF
1か年度
医療ICTによる地域疾病管理―次世代型地域連携による糖尿病重症化抑制システムの開発と普及―の研究開発 【香川大学】
村尾 孝児
(むらお こうじ)
【香川大学】
井町 仁美
(いまち ひとみ)
横井 英人
(よこい ひでと)
上村 幸司
(うえむら こうじ)
 研究開発の概要は、○かがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)を活用した糖尿病重症化疾病管理マップを作成する。○地域医療従事者に対する糖尿病技術移転、糖尿病療養指導、症例検討会を開催し、各地域における糖尿病診療レベルの向上をはかる。○糖尿病地域連携クリティカルパスをコントロールする疾病管理マップの開発。○糖尿病重症化の指標による疾病管理マップの修正及び普遍化を行う。○他疾患への医療ITの応用および普遍化を行う。
資料4PDF
1か年度
ICT利用による情報化農業確立のための害虫発生モニタリングシステムの開発 【愛媛大学】
有馬 誠一
(ありま せいいち)
【愛媛大学】
上加 裕子
(うえか ゆうこ)
 本研究課題では、害虫の発生状況の時系列データを得るべく、害虫発生モニタリングシステムを構築する。具体的には、既に広く普及している害虫捕殺粘着シートを携帯端末などのカメラで撮影し、画像処理技術を用いて、捕殺された害虫の同定やカウントを行う。これにより多地点・広範囲・高頻度で害虫発生の状況把握が可能となり、さらに、クラウド上での展開、害虫発生状況のマップ化により、害虫の分布と拡大の傾向、発生源の特定、栽培環境との関係を提示することができる。
資料5PDF
1か年度
研究費:単年度1課題あたり上限 300万円


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【別紙2】

戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の概要

 情報通信技術(ICT)分野の研究開発における競争的資金です。総務省が定めた戦略的な重点研究開発目標を実現するために、ICTにおけるシーズの創出、研究者や研究機関における研究開発力の向上、世界をリードする知的財産の創出、国際標準を獲得することなどを目的として、新規性に富む課題の研究開発を委託する事業です。
 本事業の委託対象となる研究開発の概要は以下のとおりです。

 ○ICTイノベーション創出型研究開発
 国として今後取り組むべき現時点の課題を分類及び整理した「研究開発戦略マップ」において、イノベーションを創出する独創性や新規性に富む研究開発課題の提案に対して研究開発を委託します。


 ○若手ICT研究者等育成型研究開発
 ICT分野の研究者として次世代を担う若手人材を育成することや中小企業の斬新な技術を発掘するために、若手研究者又は中小企業の研究者(個人又はグループ)が提案する研究開発課題に対して研究開発を委託します。


 ○電波有効利用促進型研究開発
 電波の有効利用をより一層推進する観点から、新たなニーズに対応した無線技術をタイムリーに実現するとともに、電波利用環境を保護するための技術の研究開発を委託します。


 ○地域ICT振興型研究開発
 ICTの利活用によって地域貢献や地域社会の活性化を図るために、地域に密着した大学や、地域の中小・中堅企業等が提案する研究開発課題に対して研究開発を委託します。

 ○異能vation(いのうべーしょん)
 平成26年度からの新規事業で、ICT分野において破壊的な地球規模の価値創造を生み出すために、大いなる可能性がある奇想天外でアンビシャスなICT研究開発課題の提案に対して研究開発を委託します。
 公募期間は、平成26年7月14日(月)から平成26年8月20日(水)までです。


連絡先
四国総合通信局 情報通信部 電気通信事業課
担当:渡邉課長、小松課長補佐
電話:089-936-5041
FAX:089-936-5014

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