報道資料
平成24年4月12日
東海総合通信局
浜松駅周辺地域でフルセグ放送の実験試験局を免許
総務省東海総合通信局(局長:安藤 友裕(あんどう ともひろ))は、本日、株式会社シーポイント(代表取締役 野澤 浩樹(のざわ ひろき))から申請のあった浜松駅前周辺地域の特定エリアで情報提供を検証するための実験試験局の免許を付与しました。
本実験試験局は、ホワイトスペース特区として決定されたホワイトスペースと地域ICT人材で実現する浜松ユビキタスタウン事業
として行われるもので、浜松駅周辺地域において、多様な情報を発信し、市街地の賑わい復活と新しいコミュニティー構築に向けて、事務所、商店街等に設置されている地デジ受信機やデジタルサイネージ(注)、また、携帯型のテレビ受信機向けに情報提供する実験を目的に申請されたものです。
注記
デジタルサイネージ;映像表示装置とデジタル技術を用いた広告媒体。屋外・店頭・公共施設などに、液晶ディスプレーやプロジェクターを設置して広告や各種案内を表示するもの。
この実験試験局により、フルセグ放送(ハイビジョン放送及び標準放送(3番組))による情報提供サービスの具体化として、浜松ケーブルテレビ株式会社と連携して自主放送番組浜松市広報チャンネル
を地域限定で放送するとともに、地域ブログポータルサイトの行政・観光情報等を基に作成したコンテンツ等を放送するなど各種情報を提供する場合のサービス検証や高層ビル等が密集する都市部における電波伝搬状況の基礎データの取得が行われる予定です。
参考
- ホワイトスペース特区
- それぞれの地域におけるホワイトスペースを活用したサービスやシステムの実現を目指して、研究開発や実証実験を実施し、実現に向けた制度化、ビジネス展開を図ることを目的とした制度。
※ホワイトスペース;放送用などある目的のために割り当てられているが、地理的条件や技術条件によって他の目的にも利用可能な周波数のこと。
- 実験試験局
- 電波法施行規則第4条第22号
科学若しくは技術の発達のための実験、電波の利用の効率性に関する試験又は電波の利用の需要に関する調査を行うために開設する無線局
- その他
- 本件の他、現在、以下の実験試験局が運用、また、開設を計画しています。
- 運用中の実験試験局
-
- 日本放送協会(愛知県弥富市:中波送信所)(ホワイトスペース特区関連)
- 中日本高速道路株式会社(静岡市葵区:新東名高速道路静岡SA、清水区:新東名高速道路清水PA)(平成24年4月14日(土曜日)実験開始予定)
- 開設計画中の実験試験局
-
- 富士スピードウェイ株式会社(静岡県小山町:富士スピードウェイ内)(ホワイトスペース特区関連)
- 浜松地域活性化ICT技術研究組合(静岡県浜松市:浜松市駅前周辺)
概要
実験試験局の概要は次のとおりです。
表:実験試験局の概要
周波数 |
563.142875MHz(メガヘルツ)(28ch(チャンネル)) |
設置場所及び空中線電力 |
- 浜松市中区元城町103-2(浜松市役所) 10mW(ミリワット)
- 浜松市中区利町302-7(浜松市教育文化会館) 10mW(ミリワット)
|
免許の有効期間 |
平成24年12月31日 |
実験開始予定日 |
平成24年4月16日 |
1 実験のイメージ
図1:実験のイメージ図

2 実験で提供する情報の画面イメージ例
図2:画面イメージ

図3:画面イメージ

3 情報提供エリアの概要
図4:エリア図

ホワイトスペースと地域ICT人材で実現する浜松ユビキタスタウン事業の概要
市街地の賑わい復活と新しい地域コミュニティー構築
- デジタルサイネージによる地域観光・物産情報の発信
-
- 観光・来訪者向けデジタルサイネージでハイビジョン、タッチパネルで情報提供
- 地域雇用ICT絆プロジェクト「はままつマッチングクラウド事業(観光編)」と連携
- CATV網利用によるSD:標準画質(4セグ相当)×3チャンネル伝送にて多様な情報の発信
-
- 災害、医療、福祉など行政情報の周知
- 高齢者・主婦などがいきいき暮らしていくための健康、趣味、お買い物情報
- 観光、物産、グルメなど地域の特徴を生かした広告・宣伝
高齢者などパソコンに不慣れな方へ身近なテレビでの情報提供
- データ放送によるWeb情報の発信(Web/データ放送連携)
- はまぞうブログから入力した市民・企業の情報をデータ放送で提供するお祭り、お花見、小学校の運動会、朝市...etc
- 参加団体(順不同)
- 株式会社シーポイント、浜松ケーブルテレビ株式会社、富士通ネットワークソリューションズ株式会社、NPO法人浜松ソフト産業協会、浜松市
図5:サービスイメージ図

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