報道資料
平成27年10月16日
東海総合通信局
電波を利用した最新の航路標識の無線局に予備免許
伊良湖水道沖の灯浮標(ブイ)に航路標識(AIS信号所)を設置
総務省東海総合通信局(局長:木村 順吾(きむら じゅんご))は、本日、海上保安庁から免許申請のあった、電波で灯浮標(ブイ)の種別や位置、波高、風速等の情報を付近の航行船舶に自動的に提供する最新の航路標識AIS(注)信号所の無線局に予備免許しました。
概要
伊良湖水道は、伊勢湾、三河湾の出入口であり、東海地域にとって海上交通の要衝であるため、現在、船舶の安全航行のための航路標識として、灯浮標(ブイ)が設置されていますが、これらの識別は目視に頼るため、気象条件に左右されるという欠点があります。
そこで、総務省は、本年3月31日にAISを灯浮標(ブイ)にも設置可能とする制度整備を行いました。
これを受けて、伊良湖水道沖の灯浮標(ブイ)にAIS機能を持たせることとしたものであり、今後、より安全な船舶の航行に貢献すると期待されます。
注記
- AIS(Automatic Identification System:船舶自動識別装置)
- 船舶交通の安全確保を目的として、船舶の動静に関する情報を自動的に送受信するものであり、海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS条約)により、一定規模以上の船舶に対して備え付けが義務化されています。
参考 航路標識AIS信号所の表示例等
図1:航路標識(ブイ)の例とAISの表示装置の例
図2:AIS対応レーダーの表示の例
(資料提供:海上保安庁、古野電気株式会社)
注記
- 航路標識の表示シンボルは、船舶搭載のAIS受信機の機種によって異なる場合があります。また、初期型のAIS受信機においては、シンボルが表示されない場合があります。
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