産業連関表の作成事業は、基本方針・基本要綱の決定、これらに基づく計数の推計を行うための資料の収集・整理、計数の推計と調整、結果の公表という手順で行われます。
その資料が膨大であり、作業内容も広範多岐にわたることから、関係10府省庁(総務省、内閣府、金融庁、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省及び環境省)の共同事業として実施され、事業期間は5か年にわたっています。
令和2年産業連関表については、主に以下のような流れで作成作業が行われました。
原則5年ごとに作成する各年次の産業連関表はその基本的なフレ−ムに大きな相違点はありませんが、作成の都度、部門の設定、各部門の概念・定義・範囲等の面でいくつかの変更が行われており、そのままでは相互の比較が困難となります。
そこで、最新時点の部門分類に合わせて過去の産業連関表を組み替え、異時点間の比較をできるようにしたのが接続産業連関表です。平成23−27−令和2年接続産業連関表では、令和2年(2020年)産業連関表を基準に、概念・定義・範囲等を統一した上で、改めて計数の推計を行い、平成23、27及び令和2年の3時点間の時系列比較ができるよう、名目値及び実質値の表を作成しています。
なお、平成23−27−令和2年接続産業連関表の作成手順の概要は以下のとおりとなります。