開催概要

政策評価に関する統一研修(中央研修)令和3年1月27日開催)

 
 政策評価制度を定着、発展させていく観点から、政策評価に関する共通の理解・認識を深めることに資するため、「令和2年度政策評価に関する統一研修(中央研修)」を開催しました。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症対策として、オンラインにより実施いたしました。
日時 : 令和3年1月27日(水) 10:10〜16:10
方法 : オンライン開催(YouTubeライブ及びZoomウェビナーで配信)
主催 : 総務省行政評価局

プログラム

時間 内容
午前 10:10〜10:15 オリエンテーション
10:15〜10:20 主催者挨拶
総務省行政評価局長   白岩 俊
10:20〜11:50 【講義1】
「変化の時代の政策とその評価」  講義資料PDF別ウィンドウで開きます
講師 森田 朗 氏
(津田塾大学総合政策学部教授)
 少子高齢化・人口減少に加えて、コロナ感染症の流行によって、社会は大きく変わりつつある。その結果、従来の多くの制度や政策は期待された効果を発揮し得ない状態に陥っている。新たな状況に応じた政策を形成し、直面する課題を解決していくためには、まず社会の状況を正確に把握し、エビデンスに基づいて政策を形成する必要がある。有効な政策を立案するためには、政策の適切な評価が不可欠である。この講義では、これからの時代における政策形成と評価のあり方について論じる。

研修の様子(森田講師)

(研修の様子:森田氏)  
(休憩)
午後 13:00〜14:30 【講義2】
「科学的根拠に基づく政策立案・評価:うざいけど必要なのはなぜか?」  講義資料PDF別ウィンドウで開きます
講師 橋本 英樹 氏
(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻教授)
 科学的根拠に基づく政策立案・評価がなぜ必要なのか、そもそも「科学的」とは、「根拠」とはなにか、を原点に戻って考えてみることを提案する。そのための材料として「科学的根拠に基づく医療」(evidence-based medicine)が生まれた背景やその影響・限界を紹介する。「科学的根拠」に基づくために、統計やデザイン、データの入手可能性などは、あくまで手段であって本質的問題ではないことを理解してもらい、行政のニューノーマルとして科学的根拠に基づく政策立案・評価にどう取り組むべきかについて議論する。

研修の様子(橋本講師)

(研修の様子:橋本氏)  
14:40〜16:10 【講義3】
「規制の政策評価のこれまでとこれから」  講義資料PDF別ウィンドウで開きます
講師 岸本 充生 氏
(大阪大学社会技術共創研究センター長・データビリティフロンティア機構教授)
 規制は、公共事業等の予算措置と異なり、費用を負担する主体が民間になるため、政治や行政からは負担感が見えづらくなります。しかし国民からすれば、税金も規制遵守費用もともに等しく負担なのです。予算の使途には何重にもチェック機能が働いていますが、規制については各省庁の自主的な評価に任されているのが現状です。そのため、規制の政策評価(RIA)が担っている役割は実は非常に大きいのです。講義では、欧米でRIAがどのように活用されているか簡単に紹介したのちに、日本のRIAのこれまでを振り返り、残された課題と課題解決のための提案を述べます。最後に、Society 5.0時代の規制のあり方とそのために必要となる規制の政策評価の課題にも触れます。

研修の様子(岸本講師)

(研修の様子:岸本氏)  
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※所属・役職は令和3年1月時点のものです。

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