6-3 宇宙通信システム
(1)宇宙通信の現状
ア.国内の実利用分野の人工衛星及び打上げ計画(無線局を開設するもの)








イ.国内の科学研究分野の人工衛星及び打上げ計画(無線局を開設するもの)




ウ.諸外国の主要通信・放送衛星打上げ実績及び計画

















(2)宇宙通信の実用化
ア.CS-3及びBS-3の概要

イ.CS-3及びBS-3の開発スケジュール

ウ.通信・放送衛星機構
通信衛星及び放送衛星の利用推進に当たっては,有限な資源である静止衛星軌道及び周波数の計画的かつ効率的な利用を図ることが必要であること,衛星の管理等を行うには資金及び技術力を結集することが効率的であること,また,衛星の利用者の利害調整を図る必要があることから,通信・放送衛星機構法に基づき,54年8月,郵政大臣の認可を得て通信・放送衛星機構が設立された。
機構の主要業務は,次のとおりである。
[1] 通信衛星及び放送衛星を他に委託して打ち上げること。
[2] 通信衛星及び放送衛星の位置,姿勢等を制御すること。
[3] 通信衛星及び放送衛星に搭載された無線設備を,これを用いて無線局を開設する者に利用させること。
現在,機構は,君津衛星管制センターにおいて,CS-2及びBS-2の管制を行っている。
なお,63年度からは,新たにCS-2の後継機であるCS-3の管制を行うほか,産業投資特別会計からの出資を受けて,66年に打ち上げられる放送衛星BS-3bのトランスポンダ(電波中継増幅器)1本を確保して,ハイビジョン放送を行う者に利用させる事業を行うことを予定している。
(3)衛星通信の研究
我が国初の移動体通信実験用として,62年8月に打ち上げられた静止衛星ETS-Vの管制運用及び管制基礎実験を行うとともに,周回型の電離層観測衛星ISIS-1,2号及び電磁圏観測衛星DE-1の管制を行い,無人運用による観測データの取得を行った。
全世界測位システムGPS衛星を利用した,精密測位実験計画により,精密測位システム用受信装置及び測位・軌道解析ソフトウェアの開発を行い,基礎的実験を行った。


|