事業概要
ふるさと納税による寄附をきっかけに、多様な形の応援人口を増やしたいと考えています。
事業の目的・背景
上士幌町では、制度ができた当初からふるさと納税の取り組みを開始し、これまでの累計の寄附件数は30万件以上にのぼります。寄附金の使途を子育て少子化対策に特化する基金条例をいち早く設置し、認定こども園の10年間無償化や小学校の少人数学級の実現など思い切った子育て支援策が評判となり、寄附者のみならず上士幌町をご存じの方、上士幌町に興味を持つ方が年々増加しています。1955年の13,608人をピークに半世紀以上にわたって減り続けた人口は、2014年末には4,884人まで減少しましたが、2015年以降は3年続けて増加に転じ、2017年末には4,988人、本年4月には5,000人まで回復しました。
ふるさと納税寄附者に対しては、交流・定住人口を増やすためのターゲットとして、これまでも首都圏での交流イベントや移住体験ツアーの実施などの取り組みを進めてきましたが、移住が前提のアプローチとなっており、ハードルが高かった面は否めません。移住に至らなくとも上士幌町に足りないものを埋めてもらえるような、多様な形で上士幌町に関わってもらえるような、応援人口を増やしたい。そのためのアイディアやスキームを確立させる調査として、本事業に取り組みます。
取組の内容
○継続的に上士幌町と繋がりを持つ寄附者を、クラウドファンディング型ふるさと納税により募ります。
○首都圏で開催する「交流イベント」に寄附者の方々をご招待します。
○寄附者の方々の中から移住体験モニターを募集します。滞在期間中は、「株式会社生涯活躍のまちかみしほろ」が主催する「生涯活躍かみしほろ塾」にスタッフとしてご参加いただきます。
○イベント参加者や移住体験モニターへのヒアリング、直近2年の寄附者ML(13,000人)へのアンケート調査により応援人口実態調査を実施します。
出所)上士幌町提供資料
取組の体制
○上士幌町企画財政課
ふるさと納税業務を所管し、寄附者情報の管理、クラウドファンディング型ふるさと納税の募集・PR・とりまとめ、「応援人口」を増やす仕組みの企画立案を行います。また、本委託事業全体の経費・スケジュールの進行管理を行い、まちづくり会社や関係者と連携・調整を担います。
○上士幌町商工観光課
移住担当業務を所管し、体験住宅の改修・管理を行います。また、上士幌町の各関係団体で構成する「上士幌町交流と居住を促進する会」の事務局を担います。
○株式会社生涯活躍のまちかみしほろ
「生涯活躍のまちかみしほろ塾」を主催し、移住体験モニター(塾参加者)となる寄附者の受け入れを担います。
○上士幌町交流と居住を促進する会
町、上士幌町商工会、上士幌町建設業協会、JA上士幌町、上士幌町観光協会、NPO法人ひがし大雪ガイドセンター、NPO法人上士幌コンシェルジュ、株式会社生涯活躍のまちかみしほろ、により構成されている団体で、11月に東京で開催する寄附者との交流イベントを主催します。
募集等のスケジュール
‧4月~7月
クラウドファンディング型ふるさと納税による寄附募集
‧7月21日(土)~22日(日)
第1回「生涯活躍かみしほろ塾」開催
‧10月6日(土)~7日(日)
第2回「生涯活躍かみしほろ塾」開催
‧11月25日(日)10:00-16:00 (東京プリンスホテル2階)
寄附者との交流イベント「上士幌まるごと見本市」開催