事業概要
阿波おどりが長く愛されてきた理由の一つに、「見る阿呆」であるお客さんを楽しませ「にわか」へ引き込み、「にわか」で一緒に汗をかき「踊る阿呆」へと引き込むという、「引き込みの仕組み」があります。参加者の方々が、実践活動等を通じて地域との交流を体感し、「見る阿呆」=「地域ファン」から「踊る阿呆」=「地域で活動する人」へとステップアップしていただけることを期待しています。
事業の目的・背景
地方で「人口減少・高齢化」により地域の担い手が不足し、その育成や確保が課題となっている中、「定住人口」でも「交流人口」でもない第三の人口概念である「関係人口」に着目した地域活性化の取組みが重要視されています。徳島県でも「サテライトオフィスプロジェクト」や「デュアルスクール」における2地域居住など、「関係人口」の創出につながる取組みを進めており、その成果が現れつつあります。
一方、徳島県が誇る文化である「阿波おどり」。4日間の期間中に120万人を超える観光客とともに、踊り子の集まりである「連」にも約10万人が参加していますが、この「連」は東京(高円寺)や埼玉(南越谷)など全国各地に点在しています。こうした全国の「阿波おどり」ファンをはじめ、地域課題の解決に意欲のある方々との全国的な「関係人口」ネットワークを構築するとともに、その方々が持つ多種多様なスキル等を地域活性化につなげることで、徳島ならではの「『関係人口』活用モデル」の構築を目指します。
取組の内容
市町村と連携し、空き家や地場産業など地域課題の解決に意欲ある参加者に、そのスキル等を活かした実践活動を実施していただきます。
○ 地域課題に関する講座
次の方々を対象に、地域資源・地域課題に関する講座形式のPRイベントを開催し、連携3市町村をフィールドとした協働実践活動への参加者を募ります。
・徳島県内外で開催される「阿波おどり」の企業連や学生連など、「連」メンバー及びファン
・阿波おどりには参加していないが、徳島県内の地域課題の解決に意欲ある方
○ 協働実践活動
【美馬市】 「うだつの町並み再生PRプロジェクト」
参加していただく方々の価値観を生かし、「うだつの町並み再生プロジェクト」の活動に関する情報発信をしていただきます。
【佐那河内村】 「すだち連プロジェクト」
佐那河内村の地場産業である農業。その消費者と生産者との距離を縮め、交流を生み出す「すだち連プロジェクト」へ参加し、佐那河内村で営まれてきた地場産業、生活文化に触れていただきます。また、地域住民の方々との交流や阿波おどり、遊休施設の視察を通じて感じた気付きをプレゼンし、今後の事業企画に活用してもらうお手伝いをしていただきます。
【美波町】 「関係人口が生まれる仕組み調査プロジェクト」
美波町には古くから、町を離れても人と人が繋がり助け合ってきた歴史があります。その中心には常に「祭り」があり、年に一度町外へ出て行った方々も多く集う場であると共に「ヨソモノ」が「ジモト」になる通過儀礼としての機能も果たしています。美波町にある人の繋がりの仕組みを調べ、関係人口創出の雛形を企画します。
○ 「関係人口」のプラットフォーム構築
県サイトを活用し、都市部人材とその人材が持つスキルを活かせる徳島県のフィールドをつなぐための「情報発信」及び「マッチング支援」の検討を行います。
出所)徳島県提供資料
取組の体制
・ 徳島県 地方創生推進課
(「関係人口」推進プロジェクトチーム:徳島大学、一般社団法人Hammosurfing協会、徳島活性化委員会、株式会社あわえ、美馬市、佐那河内村、美波町、県)
・ 美馬市 企画政策課、観光課
・ 佐那河内村 総務企画課、住民税務課、産業環境課
・ 美波町 総務企画課、産業振興課
・ 株式会社あわえ
・ 一般社団法人美馬観光ビューロー
・ 一般財団法人さなごうち
・ プロジェクト37、すだち連、根郷いきいき塾
・ サテライトオフィス進出企業
募集等のスケジュール
【美馬市】 現地イベント説明会 (9月18日(火))
【佐那河内村】 『関係人口』セミナー (8月3日(金))
【美波町】 現地イベント説明会 (9月18日(火))
※募集終了しました。