行政評価局は、政府内にあって施策や事業の担当府省とは異なる立場で、複数府省にまたがる政策の実施状況や各府省の業務の実施状況について、全国規模の調査を実施し、課題や問題点を実証的かつ総合的に把握・分析し、改善方策を関係機関に提示します。
行政評価局が行う調査は、「行政評価・監視」と「政策評価」の2つがあります。「行政評価・監視」は、各府省の業務の実施状況を対象とし、「政策評価」は、複数府省にまたがる政策を対象としています。
行政評価・監視は、各行政機関の業務の実施状況を調査し、合規性、適正性、効率性などの観点から、行政運営上の問題点を明らかにし、関係府省に対して改善方策について勧告等を行っています。
また、勧告等の実効性を高めるため、各行政機関が勧告等に基づきどのような改善措置を行ったかについて報告を求め、改善が進んでいない場合には、必要に応じてフォローアップ調査を実施し、一層の改善を求めます。
行政評価・監視では、次の2種類の調査を実施します。
■全国計画調査
本省行政評価局が全国規模での見直しを図る必要がある問題を取り上げ、全国の管区行政評価局・行政評価事務所を調査網機能として活用し、全国的な調査を実施します。そして、実施した調査結果に基づき改善策を取りまとめ、関係府省に勧告等を行います
■地域計画調査
管区行政評価局・行政評価事務所が独自に、その所在する地域の住民生活に密着した行政上の問題を取り上げ、調査を実施し、必要な改善を図ります。
「行政機関が行う政策の評価に関する法律」(平成13年法律第86号)に基づき、各府省が実施する政策について、自ら評価を行っています。
行政評価局では、この政策評価において、府省の枠を超えた全政府的な立場から、各府省の評価のチェックや、複数府省にまたがる政策の評価を実施しています。