会見発言記事
武田総務大臣閣議後記者会見の概要
令和3年3月16日
冒頭発言
おはようございます。
【
都道府県指定文化財(美術工芸品)の保護・承継に関する行政評価・監視
】
本日、「都道府県指定文化財の保護・承継に関する行政評価・監視」の結果に基づき、文部科学大臣に勧告することとしており、その旨閣議で発言いたしました。
本件は、都道府県指定文化財のうち美術工芸品について、その管理の実態を調査した結果に基づき、必要な措置を講ずるよう文部科学省に求めるものであります。
詳細は、行政評価局にお尋ねください。
【
情報通信行政検証委員会の設置
】
たび重なる総務省幹部職員の会食に係る事案によりまして、国民の疑念を招く事態となっていることにつき、改めて深くお詫びを申し上げます。
東北新社に関する事案につきましては、国家公務員倫理法違反の問題に加えて、これまで、国会をはじめ各方面から、衛星基幹放送の業務を行おうとする者の認定や、衛星放送のあり方ワーキンググループの運営などに関して、「行政がゆがめられたのではないか」という指摘がありました。
このような疑念が国民に生じている状況を踏まえまして、私は、検事経験者も含む第三者の有識者で構成する「検証委員会」を早急に立ち上げる方針を申し上げてきました。
その委員の人選は、客観的かつ公正に検証いただけるよう、慎重に行ってきたところですが、このたび、「情報通信行政検証委員会」として発足させることとし、お手元で御覧の名簿のとおり4名の委員を決定させていただきました。
これまでの国会審議での御指摘等を踏まえて、全て外部の有識者で委員会を構成することとしており、弁護士、行政学者、放送政策の専門家、民間経営者にお願いすることにしております。
座長には、今回の国家公務員倫理法違反の調査への参加をお願いしています吉野弁護士に御就任をお願いすることとしました。検事経験を踏まえて、正確かつ徹底的に検証を進めていただけるよう、人選を行ったものであります。
さらに、現在進行中の調査において、NTTグループとの会食についても国家公務員倫理法違反の疑いがあることが確認されており、この点に関しても「行政がゆがめられたものではないかと」の疑念が生じております。このため、倫理法違反の調査や検証委員会の検証の進捗状況を踏まえつつ、今後、本委員会に通信政策の専門家を追加することを検討しているところであります。
委員会において、第三者としての立場から客観的に、公正に検証を進めていただきたいと考えております。総務省としても、委員会における検証作業に対して万全の協力を行ってまいります。
なお、第1回会合につきましては、明朝8時から開催する予定であります。
【
倫理法令違反の処分
、
谷脇官房付の辞職
】
当省幹部職員と通信事業者との倫理法令に違反する会食について、昨日3月15日、国家公務員倫理審査会に対し調査結果の報告を行うとともに、懲戒処分の承認をいただきました。
これを受け、本日3月16日付で谷脇康彦大臣官房付に「停職3か月」、巻口英司国際戦略局長に「減給2か月10分の1」の懲戒処分を行いました。
また、谷脇大臣官房付から私に辞職願が提出され、本日付で辞職を承認することといたしました。
当省の幹部職員が公務に対する信頼を著しく失墜させる行為を行い、職を辞するに至ったことは誠に遺憾であります。改めて、総務大臣として深くお詫びを申し上げます。
今後も、正確に、徹底的に真相究明を行うとともに、再発防止を徹底し、行政に対する国民の信頼を取り戻すため、先頭に立って全力で取り組んでまいりたいと考えております。
私の方からは、以上です。
質疑応答
国家公務員倫理の遵守(1)
- 問:
- 大臣から今、御発言のあった谷脇さんの件ですが、今後の人事をどうするかという点と、調査への影響、あと、昨日の国会でもお話がありました退職金の扱いについて伺います。
- 答:
- 報道され、端緒として報告していた当省幹部職員とNTT役員等との4件の会食について、倫理法令に違反する旨が確認できたことから、国家公務員倫理審査会に報告するとともに、職員の処分を行ったものであります。
谷脇本人からは、退職後においても今後の調査に真摯に協力する旨の同意が得られており、調査への影響はないものと考えております。
退職金については、本人の同意の下、当面、支払いを留保することとしております。
また、今後の調査の結果、新たな懲戒処分に相当すると判断された場合には、その処分に相当する金額を退職金から差し引くことについても、本人からの同意を得られております。
いずれにしても、昨日、国会にも御報告したとおり、倫理法令違反の調査については調査対象を拡大し、調査手法も工夫を行って調査を進め、正確に、また徹底的に真相究明を行ってまいりたいと考えております。
- 問:
- 後任人事は?
- 答:
- 適宜適切に、適所適材で今後考えていきたいと思います。
検証委員会
- 問:
- 検証委員会について、今後のスケジュール感等ありましたら教えていただければと思います。
- 答:
- メンバーについては、国会でのこれまでの御指摘も踏まえて、すべて第三者の有識者で構成することとし、検事経験のある弁護士、行政学者、放送政策の専門家、民間経営者にお願いすることにしました。
客観的かつ公正に検証いただけるよう、具体的な検証方法や対象、今後のスケジュールについては、委員会で御審議いただくことになろうかと考えております。
- 問:
- 検証委員会について、全容解明には政務三役の調査も必要との指摘があるかと思います。大臣のお考えをお聞かせください。
- 答:
- 先ほど言いましたように、具体的な検証内容や方法については委員会で御審議いただくことになろうかと思いますけれども、過去の政務三役を対象に含めるかという御指摘についても、しっかりと委員会に報告することとしております。
国家公務員倫理の遵守(2)
- 問:
- 秋本官房付の処分は、今のところ審査会にかけていないということでよろしいでしょうか。
- 答:
- 新たなる、また、追加分の件が出てきましたので、これは、この件とは別に扱わせていただきたいと思います。
- 問:
- ありがとうございました。
- 答:
- はい。
大臣の動画は
こちら
(YouTube)
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