総務省は、本日、アマチュア無線技士の国家試験に係る試験科目(電気通信術(モールス電信))の見直しに係る無線従事者規則の一部を改正する省令案について、電波監理審議会(会長:原島 博 東京大学名誉教授)に諮問し、原案を適当とする旨の答申を受けました。
また、同改正案等について、平成23年2月17日(木)から同年3月18日(金)まで、意見募集を行ったところ、39件の意見の提出がありましたので、提出された意見及びそれらに対する総務省の考え方と併せて公表します。
1 改正案の概要
総務省は、平成17年に第三級アマチュア無線技士の国家試験の科目から電気通信術(モールス電信)に関する実技試験を廃止し、法規に関する筆記試験によりモールス電信の知識を確認しております。
その後も、試験方法の在り方について検討を続けてきたところ、通信技術の進展に伴い、アマチュア無線において、データ通信や衛星通信、テレビジョン等の多様化する通信方式が利用されていること、平成15年7月に開催された世界無線通信会議(WRC-2003)の結果を受け、欧米の主要国においてアマチュア無線資格についてモールス電信に関する実技試験が廃止されていることなどの現状に鑑み、第一級及び第二級アマチュア無線技士の国家試験の試験科目から、モールス電信の試験を廃止し、試験科目の「法規」においてモールス符号の理解度を確認することとして、関係する規定の整備を行います。
2 意見募集の結果
意見募集の結果、39件の意見の提出があり、それらに対する総務省の考え方は
別紙のとおりです。
3 今後の予定
電波監理審議会の答申及び意見募集の結果を踏まえ、速やかに関係省令等の改正を行う予定です(なお、施行日は平成23年10月1日とする予定。)。