報道資料
令和2年10月9日
無線局免許手続規則の一部を改正する省令案等に係る意見募集
−ドローン等による携帯電話(4G)の上空利用のための制度整備−
総務省は、第4世代移動通信システム(4G)の携帯電話をドローン等に搭載して高度150m未満の上空で使用可能とするべく、無線局免許手続規則の一部を改正する省令案等を作成しました。
つきましては、当該改正案に対して、令和2年10月10日(土)から同年11月11日(水)までの間、意見を募集します。
1 背景及び改正の概要
携帯電話をドローン等に搭載して上空から電波発射をした場合、本来見通し外であり電波が届くことのなかった、遠方の同じ周波数を使用する携帯電話基地局に対して電波が届くこととなり、混信が生じる恐れがあります。そのため、現在、携帯電話の上空利用については、個別に実用化試験局免許を取得したものに限り運用が認められています。
実用化試験局制度の導入により、携帯電話をドローン等の制御やデータ伝送等に用いることができるようになったものの、実用化試験局制度ではドローン等に搭載される携帯電話毎に申請手続きを経て免許を取得する必要があり、ドローン等利用希望者が携帯事業者に利用希望の意思を示してから実際に利用可能になるまでに、事前準備も含めて通算2ヶ月ほどの時間を要していることから、昨今のドローン等の利用拡大に伴い、手続きの簡素化や運用開始までの期間の短縮が求められているところです。
こうした背景を踏まえ、令和元年6月より情報通信審議会において、4G方式の携帯電話をドローン等に搭載して上空で使用するための技術的条件の策定に向けた、「携帯電話を無人航空機等(ドローン等)に搭載して上空で利用する場合の技術的条件」に関する審議が行われ、総務省は、本年3月31日(火)に一部答申を受けました。
今般、これを踏まえ、4G方式の携帯電話をドローン等に搭載して高度150m未満の上空で使用できるよう必要な制度整備を行うべく、無線局免許手続規則の一部を改正する省令案等を作成したので、当該改正案に対して意見を募集します。
2 意見公募要領等
(1) 意見募集対象
<省令案>
(ア) 無線局免許手続規則の一部を改正する省令案
<訓令案>
(イ) 電波法関係審査基準の一部を改正する訓令案
改正案に係る主な概要は、
別紙3
のとおりです。
(2) 意見公募要領
別添
のとおり
(3) 意見提出期間
令和2年10月10日(土)から同年11月11日(水)まで(必着)
(郵送についても同日必着とします。)
3 今後の予定
本意見募集の結果を踏まえ、省令改正等の所要の手続を速やかに進めていく予定です。
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