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報道資料

令和3年2月26日

日EU・ICT政策対話(第26回)の結果

 総務省と欧州委員会通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局は、2月24日(水)に日EU・ICT政策対話(第26回)をWeb会議にて開催しました。
 本政策対話では、ICTに関する幅広い議題が取り上げられ、特にBeyond 5G(6G)については、国際的に連携しての研究開発や国際標準化の重要性が指摘されるとともに、Beyond 5G(6G)の早期実現に向けて日EUで協力していくこととなりました。
 今回の政策対話の結果を受けて、今後の日EU・ICT政策対話及び日EU・ICT戦略ワークショップに向け、具体的な協力内容なども含め日EUで議論して参ります。

日EU・ICT政策対話(第26回)の主な成果

(1)概要

 総務省と欧州委員会通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局は、ICT政策に関する情報交換・意見交換の場として、今般、第26回となる日EU・ICT政策対話を開催した。日EU双方における政策動向や課題等を踏まえ、主として以下の事項について対話を行った。

(2)主な成果

ア 規制改革
 EU側から昨年公表されたデジタルサービス/デジタルマーケティング法案及びデータガバナンス法案の概要について説明があり、日本側から昨年5月に成立した改正電気通信事業法(外国法人等に対する法執行の実効性の強化)の概要やプラットフォームサービスに関する総務省の取組、データ戦略について説明した。自由なデータの活用や流通を日EU双方が重要視していることが確認されるとともに、独占的地位を占めるプラットフォーマへの懸念が日EUで共有され、引き続き意見交換を継続することとなった。

イ サイバーセキュリティ
 EU側から昨年公表されたサイバーセキュリティ戦略の概要、NIS指令の改訂、サイバーセキュリティ法に基づく認証スキームに関する検討の方向性、5Gツールボックスの運用状況等について説明があり、日本側から日EU間の情報共有組織の連携促進、5Gセキュリティ向上のための取組、スマートシティのセキュリティガイドライン等について紹介した。日本による日ASEANサイバーセキュリティ能力構築センター(AJCCBC)の活動を通じた連携の呼びかけに対して、EU側から関心が示され、引き続きサイバーセキュリティの分野における意見交換を継続することとなった。

ウ 5G/6G
 EU側からオープンRAN等の5G展開に向けた取組、6Gのビジョンや研究開発について説明があり、日本側からBeyond 5G推進コンソーシアムやBeyond 5G新経営戦略センターの取組、研究開発促進事業等、Beyond 5G推進に向けた取組状況について紹介した。Beyond 5G(6G)の2030年の実用に向けて、国際的に連携しての研究開発や国際標準化の重要性について日EU双方から指摘があり、今後もBeyond 5G(6G)の早期実現に向けて日EUで協力していくこととなった。

エ 標準化及び共同研究
 EU側から標準化に関する日EU連携プロジェクトの説明と進捗状況を評価するコメントがあり、日本側からICT分野における日EU共同研究の今後の方向性について説明した。様々な国が参加する国際標準化の場における日EU連携の重要性が指摘されるとともに、国際標準化を視野に入れた日EU共同研究について引き続き議論を進めて行くこととなった。
 

(参考)日EU・ICT政策対話(第26回) 出席者

日本側:総務省吉田総務審議官 ほか
EU側:欧州委員会通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局ロウハナ総局次長 ほか
 

【関係報道資料】

日EU・ICT戦略ワークショップ(第10回)の結果 (令和2年10月6日)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin08_02000115.html

日EU・ICT政策対話(第25回)及び日EU・ICT戦略ワークショップ(第9回)の結果 (令和元年12月17日)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin08_02000112.html

連絡先
国際戦略局 国際経済課
担当 :成瀬交渉官、藤井主査
電話 :03-5253-5928
FAX  :03-5253-5930

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