総務省トップ > 広報・報道 > 報道資料一覧 > 日EU・ICT戦略ワークショップ(第12回)の結果

報道資料

令和3年11月19日

日EU・ICT戦略ワークショップ(第12回)の結果

 総務省は、欧州委員会通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局とともに、11月17日(水)に、日EU・ICT戦略ワークショップ(第12回)をWeb会議にて開催しました。
 本ワークショップは、デジタル分野における政策について日EUの官民で相互理解を深め連携・協力を推進することを目的としており、ICTをはじめとしたデジタル分野に関する幅広い議題が取り上げられ官民で自由な意見交換が行われました。
 今回のワークショップの結果を受けて、今後の日EU協力に資する具体的な内容なども含め議論して参ります。

日EU・ICT戦略ワークショップ(第12回)の主な成果

 今回(第12回)の戦略ワークショップでは、日EU双方における政策動向や実際のビジネスの場での課題等を踏まえ、主として以下の事項について対話を行った。

ア 5G/Beyond 5G(6G)

 日本側から、Beyond 5G国際カンファレンスの開催結果や日EU国際共同研究を含むBeyond 5Gの研究開発などBeyond 5G推進戦略の実施状況、民間企業の5Gのオープン化に関する取組について説明し、EU側からは5Gの高度化や6Gに向けた研究開発の状況が説明され、日EUで協力を推進していくこととされた。

イ AI

 EU側から、AI規制案の状況説明があった。日本側から、GPAIやユネスコなどの国際的議論への参画状況や、これまでのAI利活用ガイドライン等の策定を通じた貢献、AIガバナンスガイドライン、AI原則の実装に関する産業界の状況を紹介し、技術変革に柔軟に対応するにはソフトローが有効との考えを説明した。日EU双方から、マルチの場での議論での日EU協力の重要性が指摘され、意見交換と議論を継続していくこととされた。

ウ データ

 日本側から産業データ利活用での日EU協力の可能性を説明し、EU側からデータガバナンス法やデータ法、GDPRの説明があった。

エ プラットフォーム

 EU側から昨年12月に公表されたデジタルサービス法案及びデジタルマーケティング法案の最新状況について説明があり、これに対し日本側からはEUの各法案に対する問題点の提起がなされた。また、日本側から、モバイルエコシステムに係る競争環境整備に向けた検討状況、違法有害情報対策・利用者情報の取扱い等が説明された。

オ サイバーセキュリティ

 日本側から、ICTサイバーセキュリティ総合対策2021、スマートシティセキュリティガイドライン(第2.0版)や、ICTアーキテクチャの標準化に関する調査、インド太平洋地域向けに日米EUで開催しているセキュリティ演習などを説明し、EU側から、2020年12月に公表されたEUのサイバーセキュリティ戦略の実施状況、ISAC※の連携推進状況などが説明され、日EUでさらに協力を進めていくこととなった。
 ※ISAC:情報共有分析センター(Information Sharing and Analysis Center)
本ワークショップは年2回開催することとしており、次回は来年春にEU側ホストで開催予定。
(参考)日EU・ICT戦略ワークショップ(第12回)出席者
日本側:総務省田原国際戦略局長 ほか
EU側:欧州委員会通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局クライナーD局長 ほか

日EU・ICT政策対話(第26回)の結果 (令和3年2月26日)

日EU・ICT戦略ワークショップ(第11回)の結果 (令和3年4月20日)

連絡先
国際戦略局 国際経済課
担当 :成瀬交渉官、桐山係長、山本官
電話 :03-5253-5483
FAX  :03-5253-5930

ページトップへ戻る