日時
平成29年12月5日(火) 9時30分から12時25分まで(予定)
目的
平常時、漁業無線の海岸局は相互の情報伝達を行うことを想定していませんが、比較的遠方まで電波が届くため、非常時に通信インフラの多くが使用不能な状況となった場合でも、確実に通信可能な手段と期待されています。
実際に東日本大震災では、釜石漁業無線局が関東地方ほか全国4カ所の漁業無線局を経由して岩手県庁への救助要請、被害状況報告を行うなど多面的に有効活用されました。
今年度の訓練は、南海トラフ巨大地震を想定した非常通信訓練を行い、漁業無線局が発災時の有用な情報伝達手段として機能することを確認し、実際の災害時にも十分役割が果たせるよう訓練を行うものです。
(注)ブラインド型訓練とは、実施者に事前に訓練の進行やシナリオを与えず、想定のみを与える実践的な訓練を言います。
平成29年度 漁業無線を活用した非常通信訓練概要
訓練概要
高知県沖で発生した南海トラフ巨大地震により、四国地方太平洋岸で津波被害が発生し、牟岐町、室戸市を含む広範囲において道路、電気、通信網など各種インフラが寸断。徳島県庁及び高知県庁も被災したが、一般回線による連絡は可能との想定で、牟岐漁業無線局及び室戸漁業無線局から東海地方、中国地方の漁業無線局を中継して徳島県庁、高知県庁へ救助要請等を伝達し、各県庁からは対応状況等を逆ルートにより牟岐漁業無線局及び室戸漁業無線局へ伝達する訓練を実施。
中国管内:中国地方漁業無線連合会
鳥取県 鳥取県漁業無線局(境港市竹内団地107)
島根県 JFしまね漁業無線局(浜田市港町138-2)
山口県 仙崎漁業無線局(長門市仙崎4295-8)
東海管内:東海地方漁業無線連合会
静岡県 静岡県漁業無線局(焼津市)
四国管内:徳島県、高知県、四国漁業無線連合会
徳島県 徳島県庁(徳島市)
牟岐漁業無線局(海部郡牟岐町)
高知県 高知県庁(高知市)
室戸漁業無線局(室戸市)