中国総合通信局(局長:本間 祐次)、一般社団法人中国経済連合会(会長:苅田 知英)及び中国情報通信懇談会(会長:苅田 知英)は、「中国地域オープンデータ利活用ラウンドテーブル」において、防災のために必要な情報の整理・活用方法等について議論等を進めてきましたが、その活動成果をまとめましたので公表します。
自然災害による被害軽減や復旧・復興の迅速化を図るため、地方公共団体や民間企業等が保有するデータを広域かつ自由に相互利用することが期待されています。
そのため、今年度の中国情報通信懇談会事業として、産学官が連携する「中国地域オープンデータ利活用ラウンドテーブル」を設け、防災に必要なデータの整理、データの開示方法等について議論を進め、この度、活動成果を取りまとめました。
1 取りまとめ概要
防災(公共交通、水害)をテーマに、「平常時」及び「復興・復旧時」の各シチュエーションで必要なデータを整理し、誰でも使えること(オープンデータ化)の必要性を提案し、『必要な情報』を『必要な時』に『必要な方法』で『だれもが』『どこにいても』「入手可能」とするための基となる、データ形式、データ形式の統一、機械判読性への配慮、二次利用のための著作権表示(CCBY)の促進の必要性についてまとめました。
併せて、倉敷真備地区の水害を例に、データセット・推奨テンプレート(アウトプット例)を示しました。
※「中国地域オープンデータ利活用ラウンドテーブル」まとめ及びまとめ概要は、中国情報通信懇談会ホームページ(http://www.cic-infonet.jp/)にて参照・ダウンロード可能
※中国地域の自治体が「データセット」に記載のデータを提案の形式でオープンデータ化していただいた場合には、本ラウンドテーブルメンバーの(一社)データクレイドルが、当該オープンデータを利用して「推奨テンプレート(アウトプット例)」として可視化する予定。
2 今後のオープンデータ化の普及・促進
来年度以降、機会を捉えて本「まとめ」の周知・普及に務める等により、中国地域のオープンデータを促進して参ります。
※参照 令和元年6月17日報道発表
『中国地域オープンデータ利活用ラウンドテーブル』の開催!
https://www.soumu.go.jp/soutsu/chugoku/hodo_2019/01sotsu08_01001025.html
・データセット:
オープンデータの公開とその利活用を促進するため、初めてオープンデータに取り組む地方公共団体の参考となるよう、公開することが推奨されるデータ及びフォーマット標準例をとりまとめたもので、データ項目を絞り込んだ上で、区分(必須、任意など)やデータの形式等を設定するなど、可能な限り項目等をそろえる形でデータ項目を定義するもの。
・推奨テンプレート(アウトプット例):
データセットを読み込み、災害時等に伝達すべき情報を電子地図上に効果的に表現したもの。