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【関東総通】e−コムフォKANTO

令和3年3月24日
関東総合通信局

「Web×IoT メイカーズチャレンジ 2020-21 in 茨城」を開催

 総務省は、学生や若手エンジニアを対象としたIoT開発のスキルアップイベントとして、「Web×IoT メイカーズチャレンジ 2020-21」を全国8地域(総務省主催6地域、地域主催(自律開催)2地域)で開催しています。
 関東総合通信局(局長:椿 泰文(つばき やすふみ))では、「茨城」でオンラインにより開催し、【作品名:Non-Waiting BUS】を作成したチーム「ほげ(茨城工業高等専門学校)」が最優秀賞チームに選ばれました。
 本イベントは、総務省の「IoT機器等の電波利用システムの適正利用のためのICT人材育成事業」の一環として、全国で開催するイベントの一つで、電波利用に関するリテラシーを含むIoTの基礎知識・技能を習得するための「ハンズオン講習会」と、その習得技術を活用した成果発表としてチームでIoT作品のプロトタイプを創作する「ハッカソン」で構成されるIoT体験型のプログラムです。

1 Web×IoT メイカーズチャレンジ 2020-21 in 茨城

 茨城県内の高校生、大学・専門学校生、社会人が参加して、令和3年1月30日(土曜日)に「ハンズオン講習会」(参加者:32名)、令和3年2月27日(土曜日)と2月28日(日曜日)に「ハッカソン」(参加者:21名、6チーム)を開催しました。今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から各チームをオンライン接続して実施しました。

【ハンズオン講習会(1月)】

 有限会社ラーニングアイ代表取締役の新堀 道信(にいぼり みちとし)氏からCHIRIMEN for Raspberry Pi 4について基本的な操作方法等を学んだ後、講師、チューターのアドバイスを受けながら、参加者一人一人が実際にタクトスイッチなどをRaspberry Pi 4に接続して操作体験を行うハンズオン講習を実施しました。
 午後も引き続きRaspberry Piを使ったハンズオン講習を実施した後、後半のハッカソンに向けて、各チームが自由な発想でアイデアを出し合い、制作するIoT作品を考えるアイデアワークショップを行いました。最後に、各チームからアイデア発表を行い1日の講習が終了しました。
ハンズオン講習の様子

ハンズオン講習

アイデア発表の様子

アイデア発表

【ハッカソン(2月)】

 1月のハンズオン講習会終了後、各チームが打合せや必要な材料調達などの事前準備を行い、ハッカソンに臨みました。2日間という限られた時間内でアイデアを実装した作品を完成させるため、習得したプログラミング技術等を活かしつつ、悩んだ時にはチューターのアドバイス等も受けながら、メンバーが役割分担をして効率的に作品制作を行いました。
 2日目の午後からは、全6チームが順番に、制作したIoT作品を実際に動かしながら、画面を通じて成果発表と審査が行われました。発表者からは、作品のアピールだけでなく、「今回初めてサーバー構築を経験したので設計に時間がかかった。」「検討していた部品がコロナ禍の影響で調達できず、やむを得ず予定を変更して対応した。」といった制作時の苦労などについても説明がありました。
発表された6チームの作品は、地域の課題解決やコロナ禍での生活改善等に役立つものなど、それぞれ工夫を凝らしたもので審査は難航しました。
 審査員3名による審査会を経て、【審査員特別賞】には、チーム「電子のたまご(水戸電子専門学校)」の【作品名:バリバリ運ぶ バリキャリくん】が選ばれました。【最優秀賞】には、チーム「ほげ(茨城工業高等専門学校)」の【作品名:Non-Waiting BUS】が選ばれました。この作品は、バス内にRaspberry Piで作った簡易な装置を設置してデータを収集し、バスの位置情報やバス停への到着予測時刻、バス内の混雑具合などをスマートフォンへ通知するシステムです。審査員からは、「簡易な装置でバスの運行状況や到着予定時刻等が確認できるシステムを安価に導入できるのは助かる。」「バスロケーションシステムは多くの企業でも取り組んでいるので、渋滞等で困っている産業分野に特化するなどの差別化や今後の更なる機能拡充等にも期待したい。」などの講評がありました。チームメンバーからは、「LPWAとの連携など今後更に内容を充実させたい。」といった声が聞かれました。
 最後に、画面越しに参加者全員で記念撮影を行いイベントは終了しました。
審査の様子

審査の様子

ハッカソン参加者集合

ハッカソン参加者集合

2 Web×IoT メイカーズチャレンジ 2020-21 合同Closing Party

 令和3年3月13日(土曜日)に、令和2年度に全国8地域(茨城、石川、信州<長野>、大垣、岡山、徳島、鳥取、香川)で開催された「Web×IoTメイカーズチャレンジ」において最優秀賞を獲得したチームやイベント関係者等が参加するオンラインイベントが開催されました。関東総合通信局管内の【茨城】からは、チーム「ほげ(茨城工業高等専門学校)」が参加して、更にブラッシュアップされたIoT作品について発表するとともに、全国の仲間と情報交換を行いました。参加者からは「ぜひLPWAで実現させてほしい。」「バスだけでなく色々活用できて可能性がある。」といった声が聞かれました。
チーム「ほげ」【作品名:Non-Waiting Bus】の発表の様子

チーム「ほげ」【作品名:Non-Waiting BUS】の発表

 関東総合通信局では、電波利用に関するリテラシーの向上を図りつつIoT・AI時代に対応した地域を支えるICT人材育成等を通じて、引き続き、地域の皆様のお役に立つよう努めてまいります。

連絡先
総務省関東総合通信局
情報通信部情報通信連携推進課
担当:新井、箭内
電話:03-6238-1680

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