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【関東総通】e−コムフォKANTO

令和4年1月19日
関東総合通信局

「戦略的情報通信研究開発セミナー」を開催

 総務省関東総合通信局(局長:小笠原 陽一(おがさわら よういち))は、令和3年12月13日(月曜日)、電子情報通信学会東京支部(支部長:小嶋 徹也(こじま てつや))との共催により、「戦略的情報通信研究開発セミナー」をオンラインにて開催しました。

【概要】

 このセミナーは、情報通信技術(ICT)分野の研究開発における競争的資金である「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」について、その研究成果を広く周知し、利活用・社会展開等を推進することを目的として開催しました。
 当日は、特別講演及び戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の関東管内の令和2年度終了課題5件の成果発表が行われました。
 セミナーには大学や民間企業の研究者、学生など約80名が参加しました。

【開催内容】

1 主催者挨拶
 主催者として、関東総合通信局長 小笠原 陽一(おがさわら よういち)及び電子情報通信学会東京支部長 小嶋 徹也(こじま てつや)氏が挨拶を行いました。
関東総合通信局長 小笠原 陽一

関東総合通信局長
小笠原 陽一

電子情報通信学会東京支部長 小嶋 徹也

電子情報通信学会東京支部長
小嶋 徹也

2 特別講演
 東京大学 大学院工学系研究科 システム創成学専攻 教授 中尾 彰宏(なかお あきひろ) 氏から、「Beyond5G研究開発の現状と今後の進展」と題して、特別講演が行われ、5GからBeyond5G、そして6Gに向けた情報通信の進化について、情報通信の重要性に触れながら、ありとあらゆる技術を駆使して未開拓領域の情報通信を一つでも多く可能とする研究を推進すべきであること、Beyond5Gの研究開発に重要な観点は「迅速展開性(Rapid Deployability)」であることなどについて説明がありました。
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中尾氏

 

3 成果発表
成果発表(1)
 国立大学法人横浜国立大学 大学院工学研究院 准教授 太田 裕貴(おおた ひろき)氏から、「マルチバイタル柔軟センサ及び機械学習による予測医療に向けた新生児医療のDX化の提案」と題して、成果発表が行われ、超柔軟材料を利用したバイタルサインの複数同時センシングスマートデバイスと多次元時系列機会学習を融合した新生児のスマートネットワーク基盤の創出などに関する研究開発の成果について詳しく説明がありました。
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成果発表(2)
 国立大学法人山梨大学 大学院総合研究部 准教授 關谷 尚人(せきや なおと)氏から、「未踏高周波分野への応用を目指した高Q値超伝導コイルの基盤技術の研究開発 −高効率ワイヤレス電力伝送の実現に向けて−」と題して、成果発表が行われ、高周波帯で低損失である新規超伝導線材を開発し、それをコイルに用いることで、従来では実現できない飛躍的に高いQ値を実現し、超伝導線材の未踏高周波分野への応用の礎を築く研究開発の成果について詳しく説明がありました。
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成果発表(3)
 国立大学法人筑波大学 システム情報系 教授 星野 聖(ほしの きよし)氏から、「眼球運動からのバイオシグナル収集技術」と題して、成果発表が行われ、ユーザの眼球運動を、眼球撮像カメラを任意の位置に置いても、高精度に測れるようにすることで、とくに、どこを見ているか(視線推定)と、酔いや目眩等(眼球回旋運動計測)の定量化を可能にする新技術の説明がありました。さらに、自動車運転時のような、重力加速度の大きさと向きが変化するような環境下での眼球回旋運動と視線の同時推定が、安全に実施できる実験環境の説明がありました。
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成果発表(4)
 国立研究開発法人情報通信研究機構 未来ICT研究所 小金井フロンティア研究センター グリーンICTデバイス研究室 室長 東脇 正高(ひがしわき まさたか)氏から、「マイクロ波帯酸化ガリウムトランジスタの研究開発」と題して、成果発表が行われ、新ワイドバンドギャップ半導体酸化ガリウムを材料とするマイクロ波帯トランジスタの開発に関する研究開発と、これにより得られたデバイス特性を元に、酸化ガリウムトランジスタの無線通信分野での将来性や実用分野の探索に関する研究開発の成果について詳しく説明がありました。
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成果発表(5)
 慶應義塾大学 理工学部 准教授 杉浦 孔明(すぎうら こうめい)氏から、「生活支援ロボットのための言語・非言語情報に基づく音声言語理解および行動生成の研究開発」と題して、成果発表が行われ、要支援者とその家族を時間的拘束から解放するため、日常タスクを支援する生活支援ロボットの研究開発、特に、言語・非言語マルチモーデルデータを用いてユーザ指示を理解可能な音声言語処理技術を開発するとともに、介助犬レベルのタスクを概ね実用レベルの精度で行う生活支援ロボットを構築する研究開発の成果について詳しく説明がありました。

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4 今後の予定
 関東総合通信局は、電子情報通信学会東京支部等の関係機関と連携し、引き続き、情報通信分野における研究開発を支援するとともに、研究開発に役立つセミナー等を開催して参ります。

連絡先
総務省関東総合通信局
情報通信部情報通信連携推進課
担当:新井、長津
電話:03-6238-1680

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