関東総合通信局長に就任いたしました新井 孝雄（あらい たかお）でございます。
関東総合通信局では、デジタル化の推進やICT利活用の促進、電気通信事業や放送事業の監督、無線局の免許・検査、電波利用環境の保護を通じ、魅力ある地域づくりと、地域住民の安心・安全な暮らしを目指してまいりました。令和4年度は、これまでの取り組みとあわせて、『デジタル変革（DX）で創る、新しい地域社会』をキャッチフレーズに、「地域におけるデジタル化の推進」、「安心・安全な社会の構築」及び「電波の有効利用の促進」を重点として、以下のような3つの観点も踏まえ、施策を進めて参りたいと考えております。
第一に、デジタル田園都市国家構想の実現です。デジタルは、地域の社会課題を解決するための鍵であり、地域におけるDXを積極的に推進し、「全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会」を目指します。このため、「関東デジタル田園都市構想推進協議会」を設置し、光ファイバや5G等のデジタル基盤整備など、地域のデジタル実装を推進してまいります。
第二に、災害時の情報通信分野における被災情報の把握と情報通信手段の確保に向けた災害対策支援です。非常災害時には、被災情報や避難情報等重要な情報の提供に支障を来すおそれがあります。災害時でも住民へ円滑な情報伝達が行えるよう、災害対策用移動通信機器の貸与、地方公共団体の整備計画へのアドバイス、「防災行政無線」のデジタル化推進、「臨時災害放送局」の開設支援などを実施します。
第三に、電波の有効利用の促進と適正な利用環境の整備に関するものです。関係省庁・関係団体等と連携した電波利用ルールの周知や、不法無線局の取締りの強化などを通じて、電波利用環境の保護を推進するとともに、電波利用秩序の維持等を図るため、登録検査等事業者に対して制度の適正な運用に向け取り組みます。
以上を実施していくにあたりまして、今後とも、皆様方のなお一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
