【関東総通】e-コムフォKANTO
平成27年3月4日
関東総合通信局
「電波の安全性に関する説明会」を開催 ≪平成27年2月20日≫
関東総合通信局は、平成27年2月20日(金曜日)、東京都千代田区において、「電波の安全性に関する説明会」を開催しました。
開催概要
本説明会は、私たちの身の回りにおいて様々な形で利用されている電波(電磁波)について、安全基準(電波防護指針)や健康への影響など、電波の安全性に関して正しい知識を身につけていただく目的で開催しており、今年度2回目の開催となります。
電波と健康
説明会では、最初に電磁波に関する疫学研究を専門分野として、国際がん研究機関(IARC)委員などを歴任し、日夜、研究に携わっている京都大学生存圏研究所 宮越順二特定教授から「電波と健康 ≪発がん性評価(IARC)とEHCドラフト(WHO)を中心として≫」と題して、疫学研究の方法と研究結果やIARCにおいて、携帯電話の長期利用の発がんの分類基準を2B(発がん性があるかもしれない)に分類した背景、そして、現在取りまとめを進めているRF電磁波に関するEHC(環境保健クライテリア)などについて説明をされました。
下の写真:京都大学生存圏研究所 宮越順二特定教授
電波の安全性に関する総務省の取り組み
続いて「電波の安全性に関する総務省の取り組み」と題して関東総合通信局 中村電波監理部長から電波が人体に与える影響について安全基準や総務省における調査研究の実施状況についての説明を行いました。
下の写真:中村電波監理部長
質疑等
説明後には質疑応答が行われ、携帯電話基地局から発射されている電磁波のばく露の関係や設置に当たっての住民説明などについて質疑を行いました。
参加いただいた方のアンケート結果を見ると、説明内容について「理解できた」若しくは「ほぼ理解できた」と全体の8割の方が回答しており安全性について理解していただきましたが、電波による健康影響について知りたい事として「研究の状況」、「国内外の政策や規制の動向」、「送電線などからの漏えい電磁界の状況」を選択する方も多数おり、説明会の定期的開催などを求めるご意見もいただきました。
下の写真:説明会会場の様子
次回の予定
関東総合通信局では、電磁波に対して不安に感じていらっしゃる方々に正確な情報を伝えるべく、引き続き同様の説明会を開催する予定です。
次回の開催は、10月を予定しています。なお、開催案内は、8月頃当局ホームページに掲載する予定です。
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