【関東総通】e-コムフォKANTO
平成28年11月29日
関東総合通信局
「三浦電波監視センター」開所70周年記念式典を開催
≪日本唯一の短波帯・宇宙電波監視施設70年の歴史≫
関東総合通信局は、平成28年11月18日、三浦電波監視センター(神奈川県三浦市)において、「三浦電波監視センター開所70周年記念式典」を開催しました。
式典は、三浦市長をはじめとする来賓ご臨席のもと、関東情報通信協力会、元職員など招待者50名が出席し、執り行われました。
【主催者挨拶 高崎局長】
式典開会にあたり、高崎局長は、「三浦電波監視センターは、70年間、諸先輩の叡智と技術を引き継ぎつつ、連綿と電波監視を継続して参りましたが、当センターが行う短波帯電波監視業務と宇宙電波監視業務は、将来に亘って重要な取り組みであることが世界的にも評価されています。」と挨拶しました。
式典では、来賓の三浦市長 吉田英男 様、神奈川県立海洋科学高等学校校長 榊彰義 様、KDDI株式会社 電波部長 中川篤 様よりご祝辞を賜りました。
【三浦市長 吉田英男 様の祝辞】
吉田市長は、「日本にとって重要な機関が三浦市に立地しているということは、三浦市にとって誇るべきこと。市民にも市内にこのような重要な機関があることを知らせていきたい。同センターを三浦の地で高名なものにできるようにPRしていきたい。職員の皆さんには、高い使命感をもってこれからも活躍していただきたい。」と述べられました。
【神奈川県立海洋科学高等学校 校長 榊 彰義様の祝辞】
榊校長は、「無線通信業務の技術の発展により高度情報社会の電波利用度が拡大している中、電波監視業務の継続性重要性はますます増加すると思うが、職員の皆様には、今後もクリーンな電波利用のためにご尽力いただくようお願い申し上げます」と述べられました。
【KDDI株式会社 電波部長 中川 篤様の祝辞】
中川様は、「35年前、短波の業務に携わっていた。今日、新しい監視装置を見て、装置の顔は変わっておらず、懐かしく感じた。また、技術は進んでいると感心した。こちらの施設では、職員の皆さんに衛星、短波の混信・干渉から守っていただいている。職員の皆さんには、今後も施設を維持し、日本を守っていていただきたい。」と述べられました。
【元職員 野村 邦夫様】
また、当局元職員の野村 邦夫様より、昭和30年代から40年代後半の電波監視の様子や当時のエピソードを語っていただきました。
【施設紹介 浅見 電波監理部次長】
浅見次長は、「当センターは国内唯一の施設であり、世界的な電波秩序の維持に貢献し、職員が1年を通じて短波帯以下の電波監視と宇宙電波監視を行い、有限な資源である電波の利用秩序と安心安全な国民の暮らしを守るため、使命感と責任を持って電波監視を行っております。これからも三浦の地から、電波利用秩序の維持と国民生活の安心安全を守るため職員一丸となって業務に精励して参ります。」と述べました。
式典当日は、開所70周年記念行事の一環として、三浦電波監視センターの変遷をたどる古写真や関東総合通信局のルーツを取りまとめた年表のパネル展示、施設見学会を併せて行いました。
【展示室の様子】

三浦電波監視センターは、昭和21年4月、神奈川県三浦市の横須賀海軍工廠通信実験部初声実験所の跡地に「中央電波観測所 初声分室」として開所しました。昭和54年7月に現在の庁舎へと改築し、平成12年3月に宇宙電波監視センターを新設しました。
【施設見学の様子】
写真:左から「庁舎屋上」、「DEURAS−H」、「宇宙電波監視センタ室」
【三浦電波監視センターとは】
短波帯電波監視業務と宇宙電波監視業務を行い、国際電気通信連合(ITU)の国際監視局に指定されている、日本唯一の施設です。海外や国内から到来する短波帯以下の周波数の電波と人工衛星からの電波を監視しています。また、我が国の重要無線通信(航空海上・宇宙通信等)に対する電波の混信や妨害に対しては発射源を特定し排除要請を行います。このように国内の電波秩序から国際秩序の維持まで、国民生活の安心安全を守るため日夜監視業務に努めています。
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