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【関東総通】e−コムフォKANTO

平成30年3月16日
関東総合通信局

「医療機関において安心・安全に電波を利用するために《電波の安全性に関する説明会》」を
開催しました(平成30年2月20日)

 総務省関東総合通信局(局長:関 啓一郎)は、千葉県、千葉市、公益社団法人千葉県医師会、一般社団法人千葉県民間病院協会、一般社団法人千葉県臨床工学技士会、公益社団法人千葉県看護協会、千葉日報社の後援を受け、平成30年2月20日(火曜日)に、千葉市中央区「千葉スカイウインドウズ東天紅」において、「医療機関において安心・安全に電波を利用するために《電波の安全性に関する説明会》」を開催し、61名に参加いただきました。

開催概要

 近年、医療機関では、患者のバイタルデータ(血圧や脈拍、体温などの生体データ)を遠隔監視するための医療用テレメータなど、電波を利用する機会が増大するなか、電波による医療機器への影響や通信障害が生じるなど、トラブルの増加が懸念されています。
 本説明会では、電磁波が医療機器に与える影響と対策方法などを「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」、「各種電波利用機器の電波が植え込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針」等に基づき、電波の安全性に関して正しい知識を身につけていただく目的で開催しました。

電波の安全性に関する総務省の取り組み

 説明会では、関 啓一郎 関東総合通信局長の主催者挨拶の後、「電波の安全性に関する総務省の取り組み」と題して、総務省関東総合通信局 森 克彦 電波監理部長から、携帯電話、スマートフォンをはじめとする「我が国における電波利用分野の拡大」について触れ、電波利用の普及・高度化に伴い、電波が人体や医療機器に与える影響への懸念が増大していることから、電波が人体に与える影響について安全基準や総務省における調査研究の実施状況、医療機関における電波利用についての説明を行いました。
 
森 克彦 電波監理部長
森 克彦 電波監理部長

医療機関において安心・安全に電波を利用するために

 続いて、「関東地域の医療機関における電波利用推進協議会」座長である、滋慶医療科学大学院大学 医療管理学研究科 加納 隆 教授から、「医療機関において安心・安全に電波を利用するために」と題して、携帯電話等の電波利用機器による医療機器への影響調査と使用指針等策定の推移についてご説明いただき、平成28年4月に公表された「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」のポイントについて解説いただきました。
 
滋慶医療科学大学院大学 医療管理学研究科 加納 隆 教授
滋慶医療科学大学院大学 医療管理学研究科 加納 隆 教授

身の回りの電波・電磁界による植込み型医療機器への影響(EMI)《実験調査と安全指針》

 続いて、国立大学法人北海道大学 野島 俊雄 名誉教授から、「身の回りの電波・電磁界による植込み型医療機器への影響(EMI)《実験調査と安全指針》」と題して、心臓ペースメーカへのEMI発生メカニズムや携帯電話など各種電波機器による影響の実験調査の結果と影響防止の指針について解説をいただきました。
 
国立大学法人北海道大学 野島 俊雄 名誉教授
国立大学法人北海道大学 野島 俊雄 名誉教授

質疑・参加者アンケート

 説明後には質疑応答が行われ、在宅医療の現場での注意点、携帯電話以外のブルートゥース等の医療機器への影響、LED化が進む病院でのノイズの対策方法などについて説明を行いました。
 参加者からのアンケートでは、「参加する前から医療関係の部分については関係者ではないので難しいと思っていたので少しでも理解できた事に感謝」「ペースメーカのメカニズムはやはり少し難しく感じましたが、普段はなかなか聞けない貴重な研究の内容だった」など、高評価を得ました。また、約9割の方が「理解できた」「ほぼ理解できた」と回答されており、有意義な説明会となりました。

 
質疑応答の模様
質疑応答の模様

次回の予定

 関東総合通信局では、電磁波に対して不安に感じていらっしゃる方々に正確な情報を伝えるべく、引き続き平成30年度も電波の安全性に関する説明会を開催する予定です。

連絡先
総務省関東総合通信局
電波監理部電波利用環境課
担当:渡辺、浜崎
電話:03-6238-1800

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