【関東総通】e-コムフォKANTO
平成30年11月7日
関東総合通信局
「電波の安全性に関する説明会」を開催しました(平成30年10月11日)
関東総合通信局は、群馬県、前橋市の後援を受け、平成30年10月11日(木曜日)に、群馬県前橋市「前橋テルサ」において、「電波の安全性に関する説明会」を開催し、55名に参加いただきました。
1 開催概要
本説明会は、私たちの身の回りにおいて様々な形で利用されている電波(電磁波)について、安全基準(電波防護指針)や健康への影響など、電波の安全性に関して正しい知識を身につけていただく目的で開催しており、群馬県内では初めての開催となります。
2 電波の安全性に関する総務省の取組
説明会では、最初に「電波の安全性に関する総務省の取り組み」と題して、総務省関東総合通信局 田中 純一 電波監理部長から、携帯電話、スマートフォンをはじめとする「我が国における電波利用分野の拡大」について触れ、電波利用の普及・高度化に伴い、電波が人体や医療機器に与える影響への懸念が増大していることから、電波が人体に与える影響について安全基準や総務省における調査研究の実施状況、医療機関における電波利用についての説明を行いました。
下の写真:田中 純一 電波監理部長
3 電波の生体への影響に関する研究と健康リスク
続いて、厚生労働省 国立保健医療科学院 生活環境研究部 牛山 明 上席主任研究官から「電波の生体への影響に関する研究と健康リスク」と題して、ハザードとリスクの違いや、安全な電波環境を担保するリスクマネジメントや電波の安全性とリスクコミュニケーションについて、ご説明いただきました。
下の写真:国立保健医療科学院 生活環境研究部 牛山 明 上席主任研究官
4 電波・電磁波の基本と植込み型心臓ペースメーカへの影響
続いて、国立大学法人北海道大学 野島 俊雄 名誉教授から「電波・電磁波の基本と植込み型心臓ペースメーカへの影響」と題して、EMIとは何か、ペースメーカの動作の基本と各種実験の結果、影響防止のための指針などについてご説明いただきました。
下の写真:国立大学法人北海道大学 野島 俊雄 名誉教授
5 質疑・参加者アンケート
説明後には質疑応答が行われ、最近の携帯電話の変調方式の違いによるペースメーカへの影響の違いについて説明を行いました。
参加者からのアンケートでは、「日本では他国に比べて、電波が与える影響に関して、非常に慎重になっていることを知った。」、「内容は難しかったが実験の図等が非常に興味深かった」などの感想が寄せられました。また、約87%の方が「理解できた」「ほぼ理解できた」と回答されており、有意義な説明会となりました。なお、約56%の方が「このような説明会を定期的に行ってほしい」と回答されています。
下の写真:質問に答える講師3名
6 次回の予定
関東総合通信局では、電磁波に対して不安に感じていらっしゃる方々に正確な情報を伝えるべく、引き続き平成31年度も電波の安全性に関する説明会を開催する予定です。
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