VHFアンテナは地上アナログテレビ放送を受信するためのアンテナなので、地上デジタルテレビ放送を受信するためにはUHFアン テナの設置が必要です。
UHF帯対の受信帯域は、L帯域(13〜30CH)、M帯域(31〜44CH)、H帯域(45〜62CH)の3つに区分されています。この受信帯域区分の
電波を受信するUHFアンテナの種類としては、LM帯域、MH帯域及び全帯域を受信する3種類が市販されています。
地域によって、そのアンテナの受信帯域がデジタル放送のチャンネルに合わない場合は、取り替えが必要です。
UHFアンテナには、14素子、20素子、25素子などの種類があります。
素子数が多いほど電波を受信する能力(利得)が高いので、安定に受信するには素子数の多いアンテナが適しています。
1. 地上デジタル対応型テレビを購入して見る
新たに地上デジタル対応型のテレビを購入し、地上デジタル対応型のUHFアンテナを設置して、送信所の方向にアンテナを向けるこ
とによりご覧いただけます。
なお、アンテナの方向は、テレビ側で受信電波の強さを表示させ最も強くなる方向に合わせることにより、安定して電波を受信い
ただけます。
マンションや団地などの集合住宅では、屋上にアンテナを設置し、必要な増幅や調整を行い各住居に放送波を分配しています。 視聴方法は次の2つの方法があります。
1. パススルー方式 (地上デジタルテレビ放送の電波をそのまま伝送する方式)
地上デジタルテレビ放送を行うUHF帯が伝できる設備があれば、地上デジタルューナー又は地上デジタル対応型テレビを接続してご
覧いただけます。
2. 周波数変換パススルー方式 (周波数を変換して伝送する方式)
共同受信設備専用の変換器(コンバータ)又は変換された周波数に対応した地上デジタル対応型テレビが必要となります。コンバー
タ利用の場合は、地上デジタルチューナー又は地上デジタル対応型テレビが必要です。
なお、対応は各施設により異なりますので、お住まいの施設の保守管理業者などにお問合せください。
(まずはご加入のCATV事業者に方式をご確認してください)
パススルー方式は、放送局から送られてきた電波をケーブルテレビ局で受信し、変調方式はそのままで各家庭まで伝送(再送信)
する方式です。
この方式では、UHF帯の地上デジタル放送がそのまま伝送されるため、ケーブルテレビ局からの信号を市販の地上デジタル受信機に
接続するだけで地上デジタル放送を受信することができます。
(まずはご加入のCATV事業者に方式をご確認してください)
ケーブルテレビの伝送帯域の上限が250MHzや450MHzといったUHF帯まで伝送できない施設では、デジタル放送をUHF帯ではなく、
MID帯、あるいはSHB帯のチャンネルに変換して伝送します。
このため受信側ではMID帯やSHB帯に対応した受信機が必要です。
(まずはご加入のCATV事業者に方式をご確認してください)
放送局からの電波をケーブルテレビ局で受信してTS信号を復調し、ケーブル施設での伝送に適した64QAMに再変調して伝送する
方式です。
64QAMはBSデジタル放送や110度CSデジタル放送の再送信にも使用されているため、受信側では、1台のSTB(デジタルセットトップボ
ックス)で地上・BS・110度CSのすべてのデジタル放送を受信することができます。