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風力発電施設による地上デジタル放送受信への影響防止についてのご協力のお願い

 我が国では、「第5次エネルギー基本計画」が平成30(2018)年7月3日閣議決定され、2050年までに再生可能エネルギーの主力電源化を目指しています。九州地方においても、風力発電事業者による風力発電施設の設置計画が進められています。
 一方、これらの風力発電施設の建設により地上デジタル放送への影響が懸念されています。地上デジタル放送の放送中継局間や放送中継局から各家庭に届く電波(放送波)が、風力発電施設の風車等により遮断されることなどが原因で広範囲にわたり受信障害が発生し、テレビが映らなくなるおそれがあります。

風力発電施設と放送中継局の設置場所

 放送中継局の設置場所は、風力発電施設が計画される立地と同様、山岳・稜線上に建設される例が多く、また、一般の住居・集落に比べて目立ちにくいため、風力発電施設の建設時に見落とされる場合が考えられます。
 また、洋上風力発電施設の建設も進められていますが、離島で生活されている方々は、本土側の放送中継局からの放送波を受信していることもあります。

想定される中継局等への障害事例

  • 風車が回転することにより放送波を断続的に遮断することから、テレビの画像ノイズ(ブロックノイズ)が断続的に発生します。ひどい時には、真っ暗(ブラックアウト)になります。
  • 図のように放送中継局Aから放送中継局Bとの間に風車群が設置された場合、放送中継局B以降の放送中継局Cでも放送に影響します。
  • 放送中継局への影響は、風力発電施設が山頂・高台等へ設置される場合、発電の規模に関係なく影響を及ぼす可能性があります。

中継局等への障害事例

【救済方法】
風車群建設の詳細な事前検討を実施し、地上デジタル放送中継局間の電波を遮蔽しない位置に風車群を建設する。

(注)
風車群が洋上の場合、離島などへの中継を遮蔽する場合があります。

風力発電施設の計画に当たってのお願い

 風力発電施設の建設の計画に当たっては、放送中継局等の設備が周囲にないかご確認いただくとともに、建設計画を具体化する際には地域の放送事業者又は九州総合通信局にお問い合わせ願います。

風力発電事業者のみなさまへ(九州各県放送事業者からのお願い)(PDF:1MB)PDF

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