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「九州ICTイノベーションセミナー2015」を開催しました

 九州総合通信局(局長:丹代 武)は、一般社団法人九州テレコム振興センター(KIAI)と共催により、平成27年10月28日に福岡市において、「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム(I-Challenge!)」の公募説明と平成26年度に九州管内の研究機関が実施した戦略的情報通信研究開発事業(SCOPE)による地域ICT振興型研究開発についての研究成果発表を行いました。
 「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム」の公募説明では、総務省情報通信国際戦略局技術政策課 寺岡秀礼課長補佐より多くのベンチャー企業等が直面している、いわゆる「死の谷」の克服に向けた支援制度の応募要領及び支援内容の説明がありました。
 本事業は、ICT分野におけるイノベーション創出に向け、民間の事業化ノウハウ等の活用による事業育成支援と研究開発支援を一体的に推進することにより、研究開発成果の具現化を促進し、もって新事業の創出に資することを目的としています。
(下の写真は寺岡課長補佐の説明会の様子)

情報通信国際戦略局技術政策課 寺岡秀礼課長補佐

 引き続き、平成26年度に九州管内の研究機関が実施した戦略的情報通信研究開発事業(SCOPE)による地域ICT振興型研究開発についての研究成果の発表がありました。  
 SCOPEは、総務省が定めた戦略的な重点研究開発目標を実現するために、ICTにおけるシーズの創出、研究者や研究機関における研究開発力の向上、世界をリードする知的財産の創出、国際標準を獲得することなどを目的として、新規性に富む課題の研究開発を委託する事業です。本セミナーでは、その研究成果をICT分野の研究者や地域のICT関係者に広く紹介し、地域における研究成果の利活用の促進を図るとともに、研究成果の社会実装を促すことを目的としています。
 始めに、鹿児島大学 升屋正人 氏からは、東京から離れた地域においても安価にTCPスループットを向上させてインターネットアクセスが速くできる「高遅延インターネットにおけるTCPスループット向上システムの研究開発」の研究成果発表がありました。
(下の写真は升屋氏の発表の様子)

鹿児島大学 升屋正人 氏

 次に、佐賀大学 辻村健 氏からは、レーザ通信光を空中に発射して信号を伝送する通信システムである「アクティブ光空間通信システムの研究開発」により簡易にブロードバンド通信を実現する可能性の検討について発表がありました。
(下の写真は辻村氏の発表の様子)

佐賀大学 辻村健 氏

 つづいて、公益財団法人九州先端科学技術研究所 坂本好夫 氏からは、文字の読み書き学習に著しい困難を抱えるディスレクシアの子どもたちを支援する「ディスレクシアの児童・生徒達のための手書き文字・数式入力インタフェースの研究開発」の研究成果発表がありました。
(下の写真は坂本氏の発表の様子)

九州先端科学技術研究所 坂本 好夫 氏

 最後に、熊本大学 苣木禎史 氏からは、防災無線の音情報が受聴地点で重なり合う音響的な悪環境を改善する「防災・減災情報を効果的に伝送するメッシュネットワーク型インテリジェント拡声システムの研究開発」の研究成果発表がありました。
(下の写真は苣木氏の発表の様子)

熊本大学 苣木 禎史 氏

【参考】各研究課題の概要
 
【お問合せ先】情報通信部情報通信連携推進課096-326-7314

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