「地域情報化セミナー　in　KUMAMOTO」を開催しました

　九州総合通信局（局長：丹代　武）は、九州農政局、九州経済産業局、一般社団法人九州テレコム振興センターとの共催で、「地域情報化セミナー in KUMAMOTO」を平成27年11月27日（金）に熊本市の熊本地方合同庁舎で開催し、86名が参加する中、講演及び先進事例の紹介を行いました。

　講演では、農林水産省大臣官房政策課技術調整室の中谷課長補佐から、高齢化の進展による労働力不足等農家が抱える課題や農業現場の状況に対して、ロボット技術やICTを活用した超省力・高品質生産を実現する新たな農業（スマート農業）の推進について、農林水産省の取り組みやロードマップ等の説明がありました。

 

　先進事例Iでは、佐賀県唐津市企画政策課の牛草係長から、総務省のICT街づくり推進事業を唐津市と民間業者が協力して行い、「観光・ブランド戦略」「防災」「高齢者支援」といった地方自治体が抱える課題に対し、ICT技術がどのように利活用できるか検証した結果についての紹介がありました。
 

先進事例IIでは、株式会社ローカルメディアラボ牛島代表取締役から、自治体や企業が保有する様々なデータの利活用など、ICTを使って街の課題を解決するため、「Code for Japan」や「Code for Saga」の活動を通して見えてきた地域活性化につなげる方法や課題、今後の可能性について紹介がありました。
 

　先進事例IIIでは、佐賀大学農学部渡邉学部長から、ドローンやウェアラブルデバイスなどを活用した農業IT分野において、佐賀県、IT関係企業と連携し、日本の農業が抱える高齢化や担い手不足等の課題を解決するため、農作業の効率化、省力化への取り組みやビッグデータの活用について紹介がありました。
 

九州総合通信局では、今後も地域の情報化の推進及び地域経済の活性化を図るため、セミナーを開催するなどの取り組みを行ってまいります。