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「小電力無線システムの高度化に関するセミナー」を開催しました

 九州総合通信局(局長:丹代 武)は、現在開催している「小電力無線システムの高度化に関する調査検討会」(以下「検討会」)において検討している「地域コミュニティ無線」を紹介し、理解を深めていただくことを目的として、平成28年1月22日(金)に熊本市の国立大学法人熊本大学において「小電力無線システムの高度化に関するセミナー」を開催し、64名の参加がありました。
 このセミナーでは2名の講師の方ご講演をいただくともに、「地域コミュニティ無線」の利用シーンに応じた試作機による通信公開実験を行い、併せて小電力無線システムの機器展示を行いました。
 まず講演1として、デジタル簡易無線局を地域コミュニティにおいて通信手段として利活用し、本検討会のニーズ調査に協力いただいた、熊本市西区役所 まちづくり推進課 横田健一課長から「地域コミュニティの現状と小電力無線システム利活用の可能性」と題して、熊本市西区の全般的な紹介、コミュニティにおける情報伝達手段の現況を紹介いただき、最後に情報伝達に利用可能な無線システムについて比較を行い地域コミュニティ無線利活用への期待について講演をいただきました。
 
【熊本市西区まちづくり推進課の横田課長】

熊本市西区まちづくり推進課の横田課長

 次に講演2として、総務省総合通信基盤局電波部移動通信課 平野裕基技官から、「小電力無線システムの現状について」と題し、150MHz帯、400MHz帯、1200MHz帯特定小電力無線局の狭帯域化、160MMz帯、2,4GHz帯、5GHz帯ロボット用無線局や60GHz帯無線システム等最新の小電力無線局等の現状・動向を講演いただきました。
 
【総務省総合通信基盤局の平野技官】

総務省総合通信基盤局の平野技官

 休憩を挟み、検討会の座長である熊本大学福迫教授による検討会の概要報告に続き、「地域コミュニティ無線」で想定している「位置確認シーン(行方不明者等の位置取得)」「状況確認シーン(通信操作ができない相手の周辺音声取得)」等4つの利用シーンに応じた各機能について、試作機を使用し通信公開実験を行い、「地域コミュニティ無線」の有効性を参加者に見ていただきました。  
 参加者は公開実験後も会場の各種小電力無線システム機器を操作したり、地域コミュニティ無線機の製品化時期を質問されるなど興味を持たれていました。

 当局では、本公開実験の後、2月に検討会の最終会議を開催し、3月に報告書をまとめる予定です。  
 
【公開実験の模様】

公開実験の模様

【機器展示の模様】

機器展示の模様

お問合せ先:企画調整課(096-326-7890)

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