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「放送コンテンツセミナー2016」を開催しました

 九州総合通信局(局長:丹代 武)は、平成28年1月26日(火)、一般社団法人九州テレコム振興センターとの共催、一般社団法人九州経済連合会及び一般社団法人九州観光推進機構の後援により、福岡市において67名が参加する中、「放送コンテンツセミナー2016」を開催しました。
 当日は、前々日の大雪により公共交通機関の運行に影響が残る中での開催でしたが、多くの参加をいただき、無事開催することができました。
 講演1では、株式会社愛媛CATVの白石成人常務取締役から、「愛媛CATVのコンテンツ戦略と海外展開への挑戦」と題して、「坊ちゃん劇場」(東温市)とコラボして制作した番組を愛媛県や自治体、放送事業者、新聞社等で実行委員会を形成し、官民一体のオール愛媛体制でシンガポールの放送局へ番組を展開した取り組みについて説明がありました。また、現地での愛媛県と連携したイベントにおける番組宣伝やコンテンツ輸出による愛媛県内の経済効果、4Kコンテンツの拡充や新たな海外展開の企画など今後の取り組みについても紹介がありました。
 
【株式会社愛媛CATVの白石成人常務取締役】

株式会社愛媛CATVの白石成人常務取締役

 講演2では、株式会社電通の出田稔パブリック・アカウント・センター営業部部長兼ラジオ・テレビ局部長から、「放送コンテンツの海外展開 これだけは覚えておこう!」と題して、放送コンテンツの海外展開事業に精通されている立場から、海外展開において知っておくこと、やってはいけないことについて説明があり、日本人だけの視点での企画ではなく、展開先の国や放送局への理解や現状把握を事前に行うとともに、視聴者である展開国の国民の嗜好性を考慮した企画、番組制作が重要であることの説明がありました。
 
【株式会社電通の出田稔部長】

株式会社電通の出田稔氏

 講演3では、総務省情報流通行政局 情報通信作品振興課放送コンテンツ海外流通推進室の佐藤隆亮流通調整係長より、「放送コンテンツ海外展開促進に向けた政策について」と題して、「日本再興戦略」において海外での放送番組の売上高を3倍にさせるという政府全体としての戦略に基づき、総務省が推進してきた平成25年度補正予算事業及び平成26年度補正予算事業での採択案件の紹介、平成27年度補正予算における大規模全国型への支援事業及び平成28年度当初予算における小規模地域型への助成事業のスキーム及び番組を企画する上でのポイントについて説明がありました。

【総務省情報流通行政局の佐藤隆亮係長】

情報通信作品振興課放送コンテンツ海外流通推進室の佐藤隆亮流通調整係長

 講演4では、一般社団法人放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ)の高取良典事務局長から、「BEAJの活動と総務省コンテンツ海外展開モデル事業による海外共同制作事例紹介」と題して、放送局や権利者団体、大手商社などが中心となり、日本のテレビ番組の海外展開促進を目的として設立された機構の戦略や事業内容の紹介、これまで取り組んできたASEAN諸国での共同制作番組の事例紹介を通して国ごとに異なる著作権や知的財産権、放送内容の規制について説明がありました。
 
【放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ)の高取良典事務局長】

放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ)の高取良典氏

 参加者のアンケートからは、「ローカル発の海外展開への道を切り拓いたことは大きく感動、是非とも参考としたい。」、「今後の海外展開への具体的な方法を入手できた。」、「自治体や経済界との連携が必要と感じた。」等の感想をいただきました。
 九州総合通信局では、放送事業者が他分野・他産業、地方公共団体等の関係者と幅広く協力・連携して、「クールジャパン戦略」「地方創生」等に資する放送コンテンツの制作、海外展開に向けた取り組みを支援してまいります。
 
【セミナーの様子】

セミナーの様子

お問い合せ先:情報通信連携推進課(096-326-7314)

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