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「九州ICTイノベーションセミナー2016」を開催しました

 九州総合通信局(局長:宮本 正)は、一般社団法人九州テレコム振興センター(KIAI)と共催により、平成28年10月28日に福岡市において、平成28年度に九州管内の研究機関が実施した戦略的情報通信研究開発事業(SCOPE)による地域ICT振興型研究開発についての研究成果発表と「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム(I-Challenge!)」の公募説明を行いました。

<セミナーの様子>

セミナーの様子

 SCOPEは、総務省が推進する研究開発のうち、ICT分野の研究開発における専門家を含む複数の者による科学的・技術的な観点を中心とした評価に基づいて、提案された課題の中から実施すべき課題を採択し、研究者等に配分する競争的資金であり、ICT分野におけるイノベーションの創出等を目的として、独創性や新規性に富む課題の研究開発を委託する事業です。
 始めに、長崎県立大学 森田 均 氏から長崎市内の公共交通網である路面電車の基幹交通網としての機能を高度化させ、併せて軌道に情報通信機能を充実させることにより、交通と情報通信の複合的なネットワークを構築する「Webナビゲーションと近距離無線通信技術によって公共交通の体系化を促し地域発ITSモデルの構築を目指す研究開発」の研究成果発表がありました。

<長崎県立大学 森田 均 氏>

長崎県立大学 森田 均 氏

 次に、株式会社iD 中村 勝一 氏と九州工業大学 池永 全志 氏からは、地理的制約などを考慮した一定の実空間内に存在するユーザから、各ユーザの属性及び要求に応じてリアルタイムにユーザグループを構築し、そのユーザグループ間での情報通信サービスを可能とする新たな実空間情報連動型のネットワークシステムの構築を行う「実空間情報連動型ネットワークシステムの研究開発」について発表がありました。

<株式会社iD 中村 勝一 氏(左)と九州工業大学 池永 全志 氏>

株式会社iD 中村 勝一 氏(左)と九州工業大学 池永 全志 氏

 最後に、長崎大学 小林 透 氏からは、既存のソーシャルメディアを活用して、高齢者でも若年者と双方向のコミュニケーションを可能とするソーシャルメディア仲介ヒト型ロボットにより、スマートフォンが使えない高齢者でも音声と簡単な指先の操作だけで、既存のソーシャルメディアを利用した双方向のコミュニケーションを可能とする「指先ひとつで社会とつながる高齢者向けソーシャルメディア仲介ロボットの研究開発」の研究成果発表がありました。

<長崎大学 小林 透 氏>

長崎大学 小林 透 氏

 引き続き行われた「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム」の公募説明では、総務省情報通信国際戦略局技術政策課 白壁 角崇 課長補佐より多くのベンチャー企業等が直面している、いわゆる「死の谷」の克服に向けた支援制度の応募要領及び支援内容の説明がありました。
 本事業は、ICT分野におけるイノベーション創出に向け、民間の事業化ノウハウ等の活用による事業育成支援と研究開発支援を一体的に推進することにより、研究開発成果の具現化を促進し、もって新事業の創出に資することを目的としています。

<総務省情報通信国際戦略局技術政策課 白壁 角崇 課長補佐>

総務省情報通信国際戦略局技術政策課 白壁 角崇 課長補佐

 本説明会には、九州各方面より55名の参加者があり、熱心に聴講されていました。

【お問合せ先】情報通信部情報通信連携推進課(096-326-7314)

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