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「ドローンにおける電波利用等に関する講演会」を開催しました

 九州総合通信局(局長:宮本 正)は、熊本無人機研究会、熊本大学熊本復興支援プロジェクト及び熊本大学工学部との共催により、平成28年12月19日(月)熊本大学にて、危険なエリアなど制限の多い現場などでの無人航空機の活用に向けた最近の取組やドローンに係る電波利用に関する新たな制度整備等について理解を深めていただくことを目的として「現場で活用できる無人航空機−最前線と電波利用−」と題する講演会を開催し、110名の参加がありました。
 

【特別講演1】「ロボット/ドローンにおける電波利用の高度化に関する電波政策と今後の取組」

 総務省総合通信基盤局電波部 移動通信課 和田孝行第一技術係長から、ロボットやドローンに利用可能な周波数の追加など電波利用の高度化に向けた制度整備や、ドローンに関する運用ルール等のほか、ドローン等の更なる利活用に向けた総務省の取組について講演が行われました。

<和田第一技術係長>

和田第一技術係長

【特別講演2】「災害時等での小型無人機活用に向けた電波利用技術の動向と取組み」

 情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク総合研究センター 三浦龍上席研究員から、災害時の通信確保のための小型無人機を活用した「空飛ぶ電波タワー」の実験事例や、ドローンにおける無線の役割や課題、見通し外でドローン運行の安全性向上のための無線技術開発の最新情報についてご講演いただきました。

<三浦上席研究員>

三浦上席研究員

【講演】

 特別講演の後、熊本無人機研究会から3名の講師によるドローンに関する最新の取組及び研究について講演いただきました。
 株式会社スカイリモートの岡部和夫代表取締役からは、25年前の湾岸戦争時に普及したGPSを利用し、試行錯誤の上、自動航行のカイトプレーンを開発し、現在南極や災害現場等で利用されている状況等について、熊本大学大学院先端科学研究部尾原祐三教授からは、ドローンを用いた撮影により露天掘り鉱山の地形等を立体化し解析することにより、立入りが難しい斜面の状況把握や監視を可能とする「露天掘り鉱山監視システム」について、熊本大学大学院先端科学研究部公文誠准教授からは、ドローン自体が発する音の影響を低減し、遭難者が発する声などの特定を可能とする「音源探査のためのマルチロータヘリコプタシステム」の開発についてご講演いただきました。

<講演の様子>

講演の様子

 九州総合通信局は電波の利活用による地域の課題解決を促進するため、今後も講演会を開催して最新情報等を提供するとともに、電波利活用システムの普及に努めてまいります。
 
お問合せ先:企画調整課 (096-326-7890)

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