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「九州ICTイノベーションセミナー2018」を開催しました

 九州総合通信局(局長:森 孝)は、一般社団法人九州テレコム振興センター(KIAI)との共催により、平成30年11月2日(金)に福岡市において、九州管内の研究機関が実施した戦略的情報通信研究開発事業(SCOPE)による地域ICT振興型研究開発についての研究成果発表と「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム(I-Challenge!)」の公募説明を行いました。
 

セミナーの様子

<セミナーの様子>


 SCOPEは、総務省の競争的資金であり、ICT分野におけるイノベーションの創出等を目的として、独創性や新規性に富む課題の研究開発を委託する事業です。

 
【北九州市立大学 奥田 正浩 氏】
 直径が1mmを下回る内視鏡ハードウェア技術と最先端画像復元技術の融合により、狭小部における患部観測を可能とすることで、医科・歯科分野における診断精度の向上と病変の早期発見を目指すことを目的とする「高度画像復元技術を用いた超小型内視鏡イメージング」の研究成果について発表がありました。
 

奥田 正浩氏

<北九州市立大学 奥田 正浩 氏>


【宮崎大学 ティティズイン 氏】
 ICTを活用して牛の健康状態の重要な指標となるBCS(ボディコンディションスコア)の評価方法を開発するとともに、母牛の発情行動や分娩時異常行動を非接触センサにより自動検知し、健康管理、分娩介助や診療、人工授精をタイミングよく行い、効率的な家畜生産性の向上につなげていく「ICTを活用した牛のモニタリングシステムの開発に関する研究」について発表がありました。
 

ティティズイン氏

<宮崎大学 ティティズイン 氏>


【長崎大学 小林 透 氏】
 高齢者が音声によりヒト型ロボットを介して家族等とつながるソーシャルメディア仲介ロボット、高齢者のメッセージに含まれるキーワードから宛先を高い精度で推定するメッセージ交換履歴学習システムを活用した、指先ひとつで社会とつながる高齢者向けソーシャルメディア仲介ロボットの研究開発」について発表がありました。
 

小林 透氏

<長崎大学 小林 透 氏>


 引き続き行われた「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム(I-Challenge!)」の公募説明では、総務省国際戦略局技術政策課 高橋 雄偉 調査係長より多くのベンチャー企業等が直面している、いわゆる「死の谷」の克服に向けた支援制度の事業概要及び支援内容の説明がありました。
 本事業は、ICT分野におけるイノベーション創出に向け、民間の事業化ノウハウ等の活用による研究開発支援と事業育成支援を一体的に推進することにより、研究開発成果の具現化を促進し、もって新事業の創出に資することを目的としています。
 

高橋係長

<総務省国際戦略局技術政策課 高橋 雄偉 調査係長>

 本説明会には、九州各方面より約30名の参加者があり、医療、酪農及び高齢者対策等、研究開発課題の内容が身近なテーマであったことから、参加者から多数の質問があり熱心に聴講されていました。
 
【お問合せ先】情報通信連携推進課 096-326-7314

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