【2019情報通信月間行事】
「非常通信セミナー」を開催しました

　九州総合通信局は、令和元年5月15日（水）、熊本市内において九州地方非常通信協議会及び一般社団法人九州テレコム振興センター（KIAI）との共催により「非常通信セミナー」を開催し、79名の参加がありました。
　本セミナーでは、近年、豪雨災害や大規模地震が相次ぐ中、非常災害時における防災関連情報の伝達の重要性について理解を深めていただくことを目的として、2名の講師による講演を行いました。
　また、会場では衛星携帯電話等の貸出用の災害対策用移動通信機器の展示も行い、実際の機材を来場者に見て触れていただきました。
 
【講演1】
　防衛省　自衛隊熊本地方協力本部副本部長　大久保 進 氏から「自衛隊による災害派遣活動の現状〜国民の負託にこたえるために〜」と題して、自衛隊による災害派遣活動の概要及び平成における災害派遣の活動状況として、平成23年の東日本大震災をはじめ、平成25年の御嶽山火山噴火、平成27年の関東東北豪雨災害、平成28年の熊本地震における具体的な取組について講演をいただきました。

【講演2】
　総務省総合通信基盤局　電波部基幹・衛星移動通信課重要無線室　岡本課長補佐から「非常時における通信確保に向けた取組について」と題して、昨年発生した平成30年7月西日本豪雨、北海道胆振東部地震及び平成30年台風24号の概要と防災無線など重要無線への被害状況について、また、これらを受けた防災・減災にかかる政府全体の方針などについて講演がありました。

　九州総合通信局では、災害時における円滑な非常通信体制を確保するとともに、被災地域での応急復旧活動に必要不可欠な通信確保のため、災害対策用移動通信機器（衛星携帯電話、MCA、簡易無線）、臨時災害放送局用機器及び災害対策用移動電源車の無償貸与を行うこととしていますが、平時からセミナーや防災訓練等での周知啓発を行い、発災時はこれらの各種支援を迅速に行ってまいります。